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長谷部、立ち上がり30分の強度に手応えも「90分続けるにはまだまだ」

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

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長谷部誠【写真:ダン・オロウィッツ】

【日本 5-0 シリア 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は29日、ロシアW杯アジア2次予選でシリア代表と対戦し、5-0で勝利を収めた。

 試合前、監督は選手たちにどんなことを伝えたのか。長谷部誠は「とにかく強度を高くというか、アグレッシブに前から」という内容を告げられていたようで、イレブンもそうした積極性を試合開始から体現した。

「立ち上がりからすごくいい形で入れたと思うが、30分くらい過ぎてから少し落ちたかなと。あの強度を90分続けるのは、今の自分たちのコンディションや色々な部分ではまだまだかなと思う」と話し、試合の運び方に課題が残ったと振り返った。

 確かに最初の30分は高い位置でボールを奪い、たとえ奪われてもすぐにマイボールにできていた。しかし、「選手の距離感がちょっと遠くなってしまった」と長谷部が言うようにその後はラインが間延びし、そこをシリアに使われゴール前まで持ち込まれた。

 強度を維持しながら90分戦い続けるのか、それともメリハリをつけながら試合を運ぶのか。どちらにしても試合の中で解決、修正することができなければ相手に隙を与えることになり、命取りとなる。最終予選に向けてチームとして意思統一したいところだ。

【了】

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