元ACL得点王がJ3で見せたプロ意識。ムリキは悩めるFC東京の救世主になれるか

元ACL得点王の肩書きを背負って日本へとやってきたムリキ。かつてその快足と高い得点力でJクラブを震撼させたストライカーは、負傷の影響に苦しみ本来の力を発揮できていない。しかしその状況を覆すためJ3に出場を志願し、本物のプロフェッショナルとは何かを示して見せた。アジアの頂点を知る大物助っ人外国人はFC東京の救世主へ覚醒しようともがいている。(取材・文:舩木渉)

2016年05月02日(Mon)12時38分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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鳴り物入りで来日のムリキ、J3で初ゴール

J3でJ初ゴールを決めたムリキ
J3でJ初ゴールを決めたムリキ【写真:Getty Images】

 夏の日差しが降り注ぐ味の素フィールド西が丘。ゴールデンウィーク真っ只中、約3500人の観客が見守る前で1人のブラジル人選手がJリーグ移籍後初ゴールを決めた。1日に行われた明治安田生命J3リーグ第7節のFC東京U-23対栃木SCでの出来事であることを踏まえれば、非常に小さな話題かもしれない。

 だが、そのゴールを挙げたのは元ACL得点王の肩書きを持つ大物助っ人ブラジル人FWムリキだった。先月29日のJ1 1stステージ第9節アビスパ福岡戦にFC東京のトップチームの一員として約40分間出場したにもかかわらず、夏のような暑さのJ3で90分間プレーした。

 そもそもムリキがセカンドチームにあたるU-23のスターティングメンバーに名を連ねた時点で驚きは大きかった。トップチームは週半ばのACLに備えてベトナム遠征に出るため、鳴り物入りで加入した外国人FWがJ3に出てくるなど誰も予想しなかったからだ。

 対戦した栃木SCの横山雄次監督も「出てくるとは思わなかった」と驚きを隠さなかった。メディアも一様にムリキを調整のために“出場させた”と思っていたが、実情は全く違うことが明らかとなる。

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