無視できない大久保の証言。本人は招集に意欲
「特に守備の選手は途中出場でピッチに立つ機会は滅多にないし、攻撃陣みたいに少しずつ出てコンディションを整えることはできない。だからこそ、普段の練習がすごく大事になってくる。サブの立場が続くとどうしても難しさはあるけど、代表選手は『監督が好きで呼んでくれている』ってことを忘れちゃいけない。
仮に『サポート役に回ってくれ』と言われたとしても、期待されて選ばれていることには変わりない。そういう意識を持ってみんなでチームを支えていけば、最終予選は勝ち切れると思います」と栗原は前向きなアドバイスを口にした。
ただ、重要な序盤戦で取りこぼしが続くなどの緊急事態が起きれば、ベテランの再招集という話にもなりかねない。ハリルホジッチ監督が「真の点取屋だ」と絶賛した大久保嘉人(川崎)は、その候補者筆頭だろう。
「自分も2010年の南アフリカの時を経験しているけど、最終予選はすんなりは行かないですよ。(韓国代表GKのチョン・)ソンリョンともそういう話にはなったし。実際、途中で躓いたりすれば、俺とかベテランが呼ばれる可能性はあるやろね。そのための準備はつねにしとかないと。それは大事ですね」と大久保自身も強い自覚を口にした。
彼ら年長者の再招集も含めて、ハリルホジッチ監督には2手先、3手先の展開を想定した入念な準備を進めてほしい。最終予選だけは絶対に失敗は許されないのだから。
(取材・文:元川悦子)
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