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日本代表 8年前

GK川島永嗣、先発復帰へ。キャリア左右する一戦で“ノイアーでない自分”が突き詰めるもの

3日のキリンカップ初戦・ブルガリア戦に向け、30日から決戦の地・豊田で合宿を張っている日本代表。昨年6月の2018年ロシアW杯アジア2次予選初戦以来、代表戦のピッチから遠ざかっていた守護神・川島永嗣の先発起用を示唆した。(取材・文:元川悦子【豊田】)

text by 元川悦子 photo by Editorial Staff , Getty Images

指揮官は川島起用を示唆。本人は久々代表出場も自信

ヴァイッド・ハリルホジッチ
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の公式記者会見が試合2日前に行われるという変則日程となった【写真:Getty Images】

 6月3日のキリンカップ初戦・ブルガリア戦に向け、30日から決戦の地・豊田で合宿を張っている日本代表。今大会は4ヶ国参加ということで、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の公式記者会見が試合2日前に行われるという変則日程となった。

 その中で、指揮官は左ひざ裏違和感の本田圭佑(ミラン)の欠場をまずは明言。同時に「GKに関しては永嗣がプレーする可能性は大きいでしょう」と、昨年6月の2018年ロシアW杯アジア2次予選初戦・シンガポール戦(埼玉)以来、代表戦のピッチから遠ざかっていた守護神・川島永嗣(ダンディー・ユナイテッド)の先発起用を示唆した。

「この1年間、クラブがない時期もありましたし、新しい環境でプレーできた部分もありました。そういう中、自分はどれだけ(シュートストップなどの)確率を高くできるか、よりリスクを背負って難しいボールを取れるかにチャレンジしてきた。それを自分の体に染み込ませてきたんで、しっかり出せればいいのかなと思います」と1日の非公開練習を終えた後、報道陣の前に姿を見せた彼は、静かな口調の中にも飽くなき闘争心をのぞかせた。

 2次予選8試合を振り返ってみると、GKは西川周作(浦和)が6試合、東口順昭(G大阪)と川島がそれぞれ1試合ずつプレーし、通算無失点という好結果を収めた。西川の貢献度は非常に高く、特に3月のシリア戦(埼玉)でのスーパーセーブ連発は強烈なインパクトを残した。しかし、キリンカップでの欧州勢はもちろん、アジア最終予選の対戦国はレベルが違う。2次予選からは一歩進んだ対応をしなくてはならない。

 この日、日本代表の後に豊田スタジアムで公式練習を行った次戦の相手・ブルガリアも身長185㎝超の選手がチームの過半数を占めており、高さは1つの武器になっている。現に3年前のキリンカップでも、日本は同じブルガリアにリスタートから2失点を食らっている。その時、ピッチに立っていたのは川島だ。

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