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マルセイユ、まさかのビエルサ“再招聘”か? 酒井宏樹加入の名門。クラブ売却の行方

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

ゴミスをローンで獲得。守備を評価される酒井宏樹

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マルセイユに加入した、日本代表の酒井宏樹【写真:Getty Images】

 新たに加入した酒井宏樹選手は、これらのテストマッチでは右SBで先発フル出場し、とくに「ソリッドな守備」面を高く評価されている。彼にとっては、周りも新加入のチームで始めるというのも、悪くない状況だ。

 試合結果はネガティブだが、彼以外の選手達の評価も決して悪くないから、少し時間はかかるかもしれないが、シーズン中にチームとして熟成されていく可能性もある。スウォンジーからローン移籍した元フランス代表のバフェティンビ・ゴミスも、久々の母国リーグ復帰で気を吐くかもしれない。

 クラブ売却のほうは、まだクリアしなくてはならない点がいくつかあるとして、なかなか思ったように進行していない状況だが、就任すれば、かつてバルセロナで副会長を務めたマルク・イングラ氏を連れてくる、とも噂されるロペス氏が、一歩リードしているようだ。

 こんなゴタゴタも含め、フランスのサッカーファンの注目を一新に浴びているマルセイユ。彼らがしぼんでいると、やはりリーグ1は面白くない。PSGにも、好敵手が必要だ。8月14日の開幕戦、対トゥールーズ戦を迎えるときには、ピッチの内と外両面で、彼らはどんな状態に仕上がっているだろうか。

(文:小川由紀子)

【了】

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