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日本代表 8年前

本田の檄に“控え組”は応えられるのか? W杯出場のため台頭が必須な原口、武藤、山口の正念場

W杯出場に向けて絶体絶命のピンチに追い込まれた。本田圭佑が「気合や根性、負けず嫌いみたいなものが足りない」と苦言を呈した今、控え組の奮起が予選突破に向けて必須だ。武藤嘉紀、原口元気、山口蛍といった若手の奮起に期待が集まる(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

絶体絶命のピンチに追い込まれた日本代表

原口元気
香川真司の穴を埋めたい原口元気【写真:Getty Images】

「UAEはやっぱりずる賢かったし、2つのファウルを貰うことに成功した。そういったところの怖さを改めて実感した」

 日本代表DF酒井宏樹が神妙な面持ちでこう語ったように、1日に埼玉スタジアムにて開催されたロシアワールドカップ・アジア最終予選初戦UAE戦で日本は相手のしたたかな戦いぶりに屈し、1-2の逆転負けを喫した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も選手たちも「残り9試合全勝する気持ちで戦う」と口を揃えたが、日本が絶体絶命のピンチに追い込まれた事実は変わらない。98年フランス大会以降、最終予選初戦で敗れたアジアのチームが出場権を獲得した例はないのだ。

 埼玉の不敗神話が途切れた悪夢から一夜明けた日本代表は、夕方のタイ移動に先駆け午前中に埼玉最後のトレーニングを実施した。この日は前日軽い負傷を強いられたドルトムントのMF香川真司とレスター・シティの岡崎慎司が室内調整のみとなり、それ以外の主力組はクールダウンに努めた。一方で途中出場したヘルタ・ベルリンの原口元気らは5対5などの実戦形式練習を精力的にこなしている。

 UAE戦で全くと言っていいほど存在感を示せなかった香川が軽い痛みを訴えたとなると、指揮官は6日にバンコクで開催されるタイ戦で新戦力抜擢を考える可能性が高い。今回は前線を2トップにして、トップ下に原口を起用するような斬新な戦い方にトライすることも考えられるだろう。

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