本山雅志、プロ19年目で初体験の“プレッシャー”。故郷・北九州で挑むJ2残留争い

鹿島アントラーズで一時代を築いたレジェンド、37歳のMF本山雅志がJ2の舞台で奮闘している。今シーズンから完全移籍で加わった、生まれ故郷のギラヴァンツ北九州でJ2への残留争いを強いられているなかで、濃密すぎる経験と持ち前の明るく飄々としたキャラクター、日本代表でも発揮された卓越したテクニックでチームを鼓舞している大ベテランの“いま現在”を直撃した。(取材・文:藤江直人)

2016年10月28日(Fri)10時39分配信

text by 藤江直人 photo Kaz Photography, Getty Images
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現在最下位に甘んじている北九州

今シーズンからギラヴァンツ北九州でプレーする本山雅志
今シーズンからギラヴァンツ北九州でプレーする本山雅志【写真:Kouichi Takamori/Kaz Photography】

 通算19シーズン目を迎えたプロサッカー選手人生で、37歳の大ベテラン、MF本山雅志は初めて経験する“プレッシャー”の真っただ中にいる。

 高校サッカー史上で初めてとなる三冠獲得の勲章を引っさげ、東福岡高校から鹿島アントラーズに入団したのが1998シーズン。神様ジーコが礎を築いた常勝軍団で5年目から栄光の背番号「10」を託され、前人未到のリーグ戦3連覇を含めた14個ものタイトル獲得を経験してきた。

 一転して、今シーズンから完全移籍で加入したJ2のギラヴァンツ北九州は、残り5試合となったリーグ戦で最下位に甘んじている。このままシーズンを終えれば、J3降格の憂き目にあう。ひとつ順位を上げて21位になっても、ホーム&アウェイ形式で行われるJ3の2位との入れ替え戦が待つ。

 これが20位に滑り込めば残留を果たせる。現時点で21位のFC岐阜との勝ち点差はわずか「1」で、20位のツエーゲン金沢とは「3」。ツエーゲンと勝ち点36で並び、得失点差でわずかに上回るカマタマーレ讃岐が19位につける。痺れるような状況に、百戦錬磨の経験をもつ本山も苦笑いを隠せない。

「後がない感じは優勝争いと似ているかもしれませんけど、頂点へ向かっていくときに感じるプレッシャーと、下に落ちるかもしれないというプレッシャーは、やっぱりまったく異なるものなので。その部分では難しいですけど、だからこそモチベーションをどれだけ上げられるか。(優勝争いと)似たような感じだと言い聞かせながら(プレッシャーを)いい方向に変えて、目の前の試合で自分のプレーをしっかりとすることだけを考えています」

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