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“CL後遺症”再発のドルト。ケルン城攻城戦に再失敗で後半戦に不安

 現地時間10日、ボルシア・ドルトムントはケルンとアウェイで対戦し、1-1と引き分けた。CL直後の試合で結果を残せていないドルトムントは、苦手意識を克服できないままだった。(取材・文:本田千尋【ケルン】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

CLレアル・マドリー戦の勢いを持続したいドルトムント

トーマス・トゥヘル
ドルトムントを率いるトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 “後遺症”に苦しんだ。2016年12月10日のブンデスリーガ第14節、ボルシア・ドルムトムントはアウェイで1.FCケルンと戦った。

 過去2シーズン、ケルンの本拠地ラインエネルギー・シュタディオンで未勝利のドルトムント。7日のチャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリーと2-2のドローを演じて手応えを得て、“鬼門”での勝利を目指して挑んだが、甘くはなかった。

 ドルトムントは3日のボルシアMG戦と同様の布陣で臨む。3バックに左右両ウイングバック。バイグルとカストロの2ボランチに、ロイスとデンベレの2シャドー。そしてオーバメヤンのワントップだ。香川真司、ゲッツェ、ゲレイロを欠いている今、10番としての可能性を示し始めたデンベレを軸に、攻撃を組み立てる。

 対するケルンは“BVBシフト”とでも呼ぶべき布陣を敷いてきた。5バックに2ボランチ。トップ下に大迫勇也、そしてルドネフスとモデストの2トップだ。

 カストロとバイグルの2ボランチに対して、大迫、ルドネフス、モデストの3人で数的優位の状況を作りだす。例えばビルドアップの段階でカストロにボールが渡れば、大迫、ルドネフスの2人で粘り強く対応した。そもそもケルンは、ペーター・シュテーガー監督が構築した堅守で14年に2部から1部に昇格し、定着したチーム。“籠城戦”はお手の物だ。手堅いゲーム展開の中で迎えた28分、直接FKから、ルドネフスに頭で合わせられて失点した。

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