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Jリーグ 7年前

札幌、終盤連敗もJ2優勝&5年ぶりJ1昇格。来季はさらなる守備力の向上を【2016年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ2も全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを送ったのだろうか。今回は、J2優勝を果たし5年ぶりのJ1昇格を決めた北海道コンサドーレ札幌を振り返る。

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images , Editorial Staff

堅守をベースにJ2優勝。都倉や内村らが大仕事

札幌
J2優勝を果たし、5年ぶりとなるJ1昇格を決めた北海道コンサドーレ札幌【写真:Getty Images】

 シーズン開幕から順調に勝ち点を積み重ね、5月に首位浮上を果たしてからは1度もその座を明け渡すことなく走り抜けた。終盤は連敗を経験し、最終的には2位との勝ち点差わずか1まで迫られたものの、J2優勝という形で5年ぶりのJ1復帰を果たしたのだった。

 都倉賢は19ゴールを奪い、得点ランキング2位とエースの仕事を果たした。さらに内村圭宏は第41節の千葉戦で、試合終了直前に値千金の逆転ゴールを叩き込むなど大仕事をやってのけた。

 今シーズンの札幌の失点数は33。これは松本山雅FCに次ぐ少なさであり、堅守をベースとしたサッカーでJ1への道を切り開いたといえる。

 しかし、現状のままJ1に乗り込めば、恐らく並み居るストライカーに滅多打ちにされる可能性が高い。守備力を向上させられる即戦力の確保はもちろん、得点源も欲しいところである。そして小野伸二、稲本潤一という黄金世代らベテランがどれだけチームをまとめられるかも重要な要素だろう。

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