堅守をベースにJ2優勝。都倉や内村らが大仕事
シーズン開幕から順調に勝ち点を積み重ね、5月に首位浮上を果たしてからは1度もその座を明け渡すことなく走り抜けた。終盤は連敗を経験し、最終的には2位との勝ち点差わずか1まで迫られたものの、J2優勝という形で5年ぶりのJ1復帰を果たしたのだった。
都倉賢は19ゴールを奪い、得点ランキング2位とエースの仕事を果たした。さらに内村圭宏は第41節の千葉戦で、試合終了直前に値千金の逆転ゴールを叩き込むなど大仕事をやってのけた。
今シーズンの札幌の失点数は33。これは松本山雅FCに次ぐ少なさであり、堅守をベースとしたサッカーでJ1への道を切り開いたといえる。
しかし、現状のままJ1に乗り込めば、恐らく並み居るストライカーに滅多打ちにされる可能性が高い。守備力を向上させられる即戦力の確保はもちろん、得点源も欲しいところである。そして小野伸二、稲本潤一という黄金世代らベテランがどれだけチームをまとめられるかも重要な要素だろう。
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