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Jリーグ 7年前

名古屋、期待裏切るJ2降格。小倉氏は重責背負い最悪の結末に。フロントの方針にも疑問【2016年Jリーグ通信簿】

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images

「5人目まで連動するサッカー」は夢半ばで終幕。またも“オリジナル10”が降格

ボスコ・ジュロブスキー
小倉氏の“休養”によって就任したボスコ・ジュロヴスキー監督【写真:Getty Images】

 小倉新監督は「5人目まで連動するサッカー」を掲げ、その強気な姿勢はメディア受けも悪くなかった。新戦力がどれだけ機能するかは未知数な部分があったが、田口泰士、楢﨑正剛など実力者は揃っている。苦しい戦いになっても、残留争いに巻き込まれることになっても、まさかクラブ史上最悪の結末が待っているとは予想できなかった。

 ジュビロ磐田との開幕戦、目指すスタイルが熟成できていないことは明らかだった。それでも永井謙佑の爆発的なスピード、シモビッチの高さといったわかりやすい武器を前面に押し出すことで白星スタートを飾った。

 しかし、チーム状況は次第に悪化。1stステージを14位で終えると、2ndステージも勝利が遠く低迷した。最後はリーグ戦17試合勝ちなし。8月には指揮官の“休養”という形で小倉体制は幕を閉じた。

 ボスコ・ジュロヴスキーコーチが監督に就き、昨シーズン限りで退団していた田中マルクス闘莉王を緊急補強。崖っぷちからの猛追を見せたが時すでに遅く、“オリジナル10”の一角がまた一つJ2降格を余儀なくされることとなった。

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