風間監督の退任、大久保退団も、その他の主力は残留か

　来季は風間八宏監督が退任し、鬼木達コーチが内部昇格という形でチームを引き継ぐ。おそらくベースとなる戦術に変化はなく、タイトルに一歩届かなかったところにどんなプラスアルファをもたらすかが成績に直結するだろう。

　最も大きな痛手は大久保の退団だ。FC東京への移籍を決断したエースの穴を埋めるのは簡単ではない。好条件で引き抜きの噂があった小林が残留を宣言したのは一安心だが、単純計算でチーム総得点の4分の1を失うことになり戦力的なマイナスはあまりにも大きい。

　期限付き移籍だったエドゥアルド・ネットとエドゥアルドが完全移籍に切り替わり残留。さらにエウシーニョやチョン・ソンリョンも契約を延長し、大久保以外の主力流出は避けられそうな情勢だ。

　来季はACLもあるため今季以上の過密日程が予想される。その中でいかに選手をやりくりし、いかにリーグ戦と並行しながらチーム力を落とさずに戦うか、鬼木新監督には難しい舵取りが求められる。

　目標は当然2016年に成し遂げられなかったタイトル獲得になる。シーズン中に37歳を迎える中村に頼れる時間は残り少ない。2017年は昨季以上に勝利に対してシビアに向き合えるかがカギになってくるだろう。