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マルセイユ、新オーナーの下で本気の補強。「しがみつきたい」。決意の念を語った酒井宏樹

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

若手の将来有望株も加入

 エブラ自身にとっては、ユベントスを離れてマルセイユに入団することは、厳しい選択だったようだ。

「昨年のユーロの後、まだやれる!というモチベーションが湧いて、チャンピオンズリーグ優勝を目指して取り組んだ」

 ところがユベントスでは出場機会が激減。

「よく考えた結果、不満足な状態で在籍し続けるよりは、新天地で思い切り自分の実力を出し切るほうが自分はきっと幸せだろうと思えた」

 そこでマルセイユのオファーに応じた、とのことだった。

 22歳のMFサンソンは、かつて松井大輔が所属したル・マンの育成所出身で、フランスのU-21代表でも常連の将来有望株だ。マルセイユでは中盤でボールをキープしてシュートチャンスにつなぐ役割を担う。

 酒井は彼について「すごくサッカーに対して真面目ですね。監督はボールを失わない選手が好きなので、彼も中盤に落ち着きをもたせられる選手。プレーはすごくシンプルで、下手にこねたりしないからリズムが作りやすいし、僕らは走りやすいです」と印象を話した。

 彼は前所属クラブのモンペリエにレミ・カベラの後継者として迎えられたが、マルセイユでまたカベラと一緒にプレーすることになった。新生マルセイユとともに成長していってほしい、ポテンシャルを秘めた逸材だ。

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