フットボールチャンネル

香川真司 7年前

ドルトに根付くクロップのDNA。“挑戦者”として臨むCLベンフィカ戦、香川先発の可能性は

ドルトムントは現地時間14日、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト16の1stレグでベンフィカとアウェイで対戦する。グループステージは王者レアル・マドリーを抑えて首位通過を果たしたドルトムントだが、直近のリーグ戦では最下位のダルムシュタットに敗れるなど不安を抱えたまリスボンに向かうこととなった。そんなドルトムントは、ベンフィカ戦を“挑戦者”として臨むことになる。ドルトムントの本質はユルゲン・クロップ監督が築いたリアクション型のスタイル。そのDNAが根付くドルトムントは、今季も“アウトサイダー”でいることはできるだろうか。そして、香川真司に先発のチャンスは訪れるだろうか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

最下位に敗れたドルトムント、CLベンフィカ戦は挑戦者に

ドルトムント
ドルトムントは直近のリーグ戦で最下位のダルムシュタットに敗れている【写真:Getty Images】

 “挑戦者体質”で挑めるか。2017年2月14日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)、決勝ラウンドの1stレグを、ボルシア・ドルトムントはアウェイでSLベンフィカと戦う。

 11日にアウェイでブンデスリーガの最下位ダルムシュタットに1-2で敗れたドルトムント。スコアは僅差だったが、内容は惨敗だった。ダルムシュタットが老練のアルティントップやサムを軸に、明確な意図を持ったサッカーを展開したのに対して、うやむやのままに90分間を終えてしまう。

 ベンフィカは直近の国内プリメイラ・リーガを2戦連続で3-0で勝利している。好調の対戦相手と比較すれば、チームとしてまとまらないままダルムシュタット戦を終えたことで、不安を抱えたままリスボンへ飛ぶことになった。

 主将のシュメルツァーは「僕らは誰もがダルムシュタット戦を台無しにしてしまったことを心得ている。同じことを繰り返すことは許されない」と強調した。

「僕らはこれまでCLで良い試合をしてきた。それは維持すべきだね」

 シュメルツァーの言うように、ドルトムントはスポルティング、レアル・マドリーと同居したグループFを無敗で首位通過している。よってGKビュルキは、チームがリスボンで「本当の顔」を見せることができると確信しているようだ。

 シュメルツァーが危機感を抱くように、ダルムシュタット戦の内容を振り返ると、決して楽観視してベンフィカ戦に臨むことはできない。しかし、CLのグループリーグに手応えを感じて、ビュルキが本来の強さを発揮できると信じているように、一転して好パフォーマンスを演じる可能性はある。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top