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Jリーグ 7年前

カズ、50歳の誕生日に見せた新しいプレースタイル。撮影時の位置取りから感じた変貌【カメラマンの視点】

シリーズ:カメラマンの視点 text by 松岡健三郎 photo by Kenzaburo Matsuoka

予想外の成功。ゴール前のポジションにいる時間の増加

 私は人ごみでの撮影を好まないため、ゴール裏側にポジショニングした。だが、しかし。14時のキックオフで、日が強かったため、コイントスで横浜FCが攻撃方向を逆に選択! 反対サイドの撮影ポジションは確保していなかったため、ダッシュでポジション取り。しかしベンチ側の撮影エリアはいっぱい。なくなく逆サイドのバックスタンド側にポジションを取る。少しゴールよりに構え、ゴールの瞬間を狙うことにした。

 先ほどの繰り返しになるが、カズはこれまでサイドでボールを受けることが多かった。だがこの試合ではゴール前にいることが多く、カズと2トップを組む大型FWイバが奮闘。ボールを受けてゲームメーク、競り合いに体を張る。私から見たこの試合のMVPは確実にイバだった。

「体力的なことは正直言って大変。その中でテクニックや考え方、経験で補えるものもある。ゴールには貪欲になれていると思う。走り勝つことはきついけど、ゴールを取ることに対する伸びしろは、まだあるんじゃないかと思っている」

 今年のカズはゴール前にポジションを取る時間が多く、予想外に私のポジション取りが成功し、ゴール前に走り込むカズのいい表情をたくさん撮ることができた。

ゴール前に走り込むゴールを狙うカズ
ゴール前に走り込むゴールを狙うカズ【写真:松岡健三郎】

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