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川崎F、土壇場のPKで価値あるドロー。強豪・広州恒大を押し返す

text by 編集部 photo by Getty Images

小林悠
川崎フロンターレの小林悠【写真:Getty Images】

【広州恒大 1-1 川崎フロンターレ ACL GS第3節】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)・グループG第3節が行われ、川崎フロンターレは敵地で中国の広州恒大と対戦した。

 前節は香港のイースタンと対戦した川崎Fだが、格下と目された相手に対して2人退場者を出し、1-1のドローに終わっていた。レッドカードを受けたDF奈良とMFハイネルを出場停止で欠いて、敵地で中国の強豪に挑む。

 ホームの大観衆の後押しも受ける広州は序盤から優勢に試合を進め、川崎Fのゴールを脅かしていく。GKチョン・ソンリョンの好守などに救われてはいたが、川崎Fにとっては厳しい展開での立ち上がりとなった。

 25分には裏へ抜け出した阿部のシュートで初のチャンスを迎えた川崎Fだが、その直後には広州に先制点。大きなサイドチェンジを受けたリカルド・グラルが左サイドから中央へ折り返すと、ブラジル人FWアランがつま先での鋭いシュートをゴール左隅へ突き刺した。

 30分にもポストを叩くシュートを許した川崎Fは、前半のうちにFW森本を投入して反撃を試みる。だがゴールは奪えずそのまま前半を折り返した。

 後半立ち上がりには両チームが相手ゴールに迫る形を生み出したが、徐々に流れは川崎Fへ傾く。足の止まった広州に対し、相手陣内で川崎Fがボールを繋いでチャンスをうかがい、ゴール前への侵入を試みる形を増やしていく。

 絶好のチャンスは71分、大島のパスを受けて抜け出した小林が決定的なシュートを放ったが、左ポスト内側を叩いて跳ね返ったボールはわずかにゴールならず。同転機を逃した川崎Fだが、諦めることなくその後も同点ゴールを狙い続ける。

 そして後半アディショナルタイム、諦めない姿勢が実を結んだ。最後のチャンスを求めてゴールへ向かう川崎Fの勢いを耐えかね、広州の選手がエリア内でハンド。これで得たPKをエース・小林悠が真ん中へ蹴り込んで土壇場で試合をドローに持ち込んだ。

 これで川崎Fは今大会3連続のドロー。いまだ初白星を挙げることはできていないが、強豪とのアウェイゲームで価値ある1ポイントを手に入れている。

【得点者】
26分 1-0 アラン(広州)
90+5分 1-1 小林悠(川崎F)

【了】

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