【識者の眼】ハリルJ、“経験豊富な新戦力”。長谷部を中心とした中盤の起用法は? 指揮官の意図を読む

2017年03月17日(Fri)11時27分配信

text by 河治良幸 photo Getty Images
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ホームでの勝利が絶対のタイ戦。“経験豊富な新戦力”はどう使われる?

ハリルホジッチ監督
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 ホームで是が非でも勝ち点3が求められるタイ戦では高い位置でボールを持つ時間は長くなることが予想される。タイの場合は引いて一発のロングカウンターにかけるという戦い方をアウェイや格上相手でもあまり取らないが、守備を固めた相手を崩すというシチュエーションが生まれることは間違いない。

 そう考えた場合は指揮官が“守備的なMF”と位置づけるボランチの選手を2人置くよりも、組み立てを得意とする高萩の様な選手をボランチの一角に起用するか、あるいは形を[4-3-3]にして“攻撃的なMF”として選んだ4人(香川真司、清武弘嗣、高萩、倉田)のうち2人をインサイドハーフで起用して起点を多く作る方法を取ることも有効だ。

 もちろん香川と清武を同時に使う可能性もあるが、長距離の移動を含め中3日というレギュレーションで、タイ戦用にフレッシュな選手も有効な選択肢になる。

 その1人である倉田に関して指揮官は「ボールリカバリーをしながら、プレーを加速させる役割をこなしている」と評価する。G大阪では現在[4-3-1-2]のトップ下という役割に取り組んでいるが、クラシカルな10番というよりボランチと前線の間を幅広く動きながら、ボールを縦に加速させてゴール前にも入っていくスタイルは香川や清武ともまた少し違うものだ。

 東アジアカップの時は「チームのアクセントになりたい」と語っていた倉田はカウンターが利きにくい相手を中盤から崩していくのに打って付けのチョイスでもある。

 長谷部という心身両面で欠かせない大黒柱はいるが、中盤を対戦相手に応じて臨機応変に選択するというのはアルジェリア代表でブラジルW杯を戦った当時もハリルホジッチ監督が得意としていたことだ。その進化が発揮されるべき2試合で今野、高萩、倉田といった“経験の豊富な新戦力”がどう使われ、勝利に貢献できるか注目だ。

(文:河治良幸)

【了】

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