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日本代表 7年前

【識者の眼】ハリルJ、“経験豊富な新戦力”。長谷部を中心とした中盤の起用法は? 指揮官の意図を読む

text by 河治良幸 photo by Getty Images

アウェイでの過酷なUAE戦。選手の疲労やスコア次第で臨機応変な采配が求められる

山口蛍
Jリーグ開幕後はらしさが出ていない山口蛍【写真:Getty Images】

 またインターセプトからの速いファーストパスや攻め上がりの能力を考えても、今野が起用される可能性は大いにある。

 もちろんアウェイのオーストラリア戦で十分な働きを見せた山口を優先するかもしれないが、今季のJ1では新監督のコンセプトにフィットしていない影響もあるのか、山口らしいアグレッシブさはまだ鳴りを潜めている部分がある。そうした事情も踏まえて、合宿でよりコンディションが良いと判断された方がスタメンで出るかもしれない。

 もっともアウェイの環境、しかも夜間でも気温が28度前後になるUAE戦において90分間ずっと同じリズムで試合が続くということは考えにくい。早い時間にリードを奪った場合、奪われた場合、選手に疲労が見られた場合、イエローをもらった場合など、状況に応じた臨機応変の指示や選手交代が求められる。

 攻撃的に行く場合はここで組み立てに定評のある高萩を起用するケース、4-3-3に変更してインサイドハーフに倉田を投入するなど、特に中盤は臨機応変なバリエーションが考えられる。

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