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「日本人は爪を切らない」。J2福岡のブラジル人FWがラフプレーに不満

text by 編集部 photo by Getty Images

ウェリントン
アビスパ福岡のウェリントン【写真:Getty Images】

 J2のアビスパ福岡に所属するブラジル人FWウェリントンは、Jリーグでたびたびラフプレーの被害に苦しめられているとして、母国メディアで不満を訴えている。17日付のブラジル『グローボエスポルチ』が同選手のコメントを伝えた。

 ウェリントンは2013年に当時J1の湘南ベルマーレに加入して日本でのプレーを開始。チームがJ2に降格した翌2014年には20ゴールを挙げる活躍でJ1復帰に大きく貢献した。一旦ブラジルへ帰国したあと、2015年に加入した福岡でもチームのJ1昇格を助け、再びJ2に降格した今季も福岡でプレーを続けている。

 そのウェリントンはブラジルメディアに対し、日本では激しいラフプレーの犠牲になっていると主張した。J1で戦った昨シーズンを振り返り、「肘打ちで4回傷が開いたが、ファウルを取られたのは1回だけだった。それに日本人は爪を切らないんだ。試合を終える頃にはいつも引っかかれている」と語った。

 プレーの中で足を踏まれることも多く、シューズに何度も穴を開けられているという。甲の部分に穴の開いたシューズの写真を公開し、これまで4足を使用不能にされたと訴えた。シューズメーカーとのスポンサー契約は結んでおらず、そのたびに自腹での買い替えを強いられたとのことだ。

 ウェリントンはまた、外国人選手が日本の審判から不利な扱いを受けているとも主張している。「審判に説明を求めると、僕はフィジカルが強いからファウルではないと言われる。ほとんどの審判は英語を話せないから、体格に関係なくファウルはファウルだと説明するのも難しい。平等じゃないから、外国人選手はすごくやりにくい。彼らに対処するやり方を覚える必要があるんだ」

【了】

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