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日本代表 7年前

久保裕也が見据える“本田越え”。新天地ベルギーで7戦5発の自信を胸に、UAE戦右サイド先発へ

日本代表は23日、ロシアワールドカップアジア最終予選でUAE代表とアウェイで対戦する。本大会出場を大きく左右する決戦は、11月のオマーン戦でA代表デビューを果たした久保裕也が右サイドで先発する可能性が高い。1月にベルギーのヘントに移籍してからは7試合5得点と結果を出しており、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も高く評価している。日本代表の右サイドには本田圭佑が長く君臨していたが、久保は「上の世代を脅かせていない」と危機感を募らせる。23歳の万能アタッカーは、UAE戦で日本を勝利に導き、本田を追い越す存在となれるだろうか。(取材・文:元川悦子【アル・アイン】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

UAE戦は久保が右サイドで先発か。ベルギーで7試合5得点の実績を指揮官も評価

久保裕也
11月のオマーン戦でA代表デビューを飾った久保裕也【写真:Getty Images】

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表の命運を大きく左右する2018年ロシアワールドカップアジア最終予選UAE戦(アル・アイン)。現地時間22日にはその大一番を翌日に控え、試合会場となるハッザ・ビン・ザイード・スタジアムで1時間程度の最終調整を行った。

 19日の川崎フロンターレ戦で右足親指を負傷し、一時は全体練習に合流していた高萩洋次郎(FC東京)がこの日再び欠席。UAE戦欠場が確実となった。

 長谷部誠(フランクフルト)に続き高萩と今回の日本代表はボランチのケガ人が続いている。本番は山口蛍(C大阪)と今野泰幸(G大阪)の組み合わせで行くと見られるが、何とか彼らで乗り切ってもらうしかない。UAEには2015年アジアカップ(オーストラリア)と昨年9月の最終予選初戦(埼玉)のいずれも失点して敗れているだけに、この2人を含めた守備陣がいい守りを見せ、相手を完封することがまずは重要だ。

 後ろが落ち着けば、攻撃陣も思い切って前に出られるもの。前線4枚は1トップ・大迫勇也(ケルン)、右サイド・久保裕也(ヘント)、トップ下・香川真司(ドルトムント)、左サイド・原口元気(ヘルタ)のスタメンが確実視されるが、11月のサウジアラビア戦(埼玉)で代表初先発した久保にも大きな期待が寄せられている。

 4ヶ月前の一戦は右ひざ負傷の影響もあって前半のみのプレーにとどまり、不完全燃焼な終わり方をした彼だが、1月にベルギー1部のヘントに移籍したことで状況は一変。目下7試合5得点というゴールラッシュを見せており、その実績をハリルホジッチ監督も高く評価している。

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