鹿島、FIFAクラブワールドカップ2016で躍進の秘訣。サッカー戦術解析モデルBuildup 6による分析

2017年03月26日(Sun)9時00分配信

text by 大井義洋 photo Getty Images
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シュート技術が高かった鹿島。今後の課題は?

 またFIFAクラブワールドカップ2016の中で鹿島が秀でていた部分として、枠内シュート率がある。鹿島は確実なチャンスでなければ、むやみにシュートを打たないチームだった。最初のゲームで鹿島の枠内シュート率は45.5%、2試合目のマメロディーサンダウンズFCとの試合では、50%になっている。

 同大会最大の峠であったクラブ・アトレティコ・ナシオナルSA戦ではまさに70%という驚異的なシュート有効率 を記録し、シュート技術の高さを見せつけ、さらに今回の大会で鹿島が唯一敗れた試合であるレアル・マドリー戦でも鹿島は40%の枠内シュート率を記録した。これはなんとレアル・マドリーの38.5%を上回るものであった。

 もちろん鹿島にもいくつかの弱点があった。攻撃面では、Side(サイド)プレーの完成度が低かったことだ。鹿島が最も多く試みたプレーは、Side(サイド)プレーだが、プレーレベル3の到達率は4%と低調だった。

 いっぽう守備では左サイドから比較的多くのクロスを許し、今後補強が必要であるというのがデータで明らかになった。攻撃時において、完成度の高いZone14(コア領域)プレーは大変強力な武器だが、守備時に相手のZone14(コア領域)プレーを防げない場合、致命的なピンチを招くことになる。

 守備時におけるZone14(コア領域)プレーは鹿島の弱点でもあった。FIFAクラブワールドカップ準優勝という成績に見合ったプレーを見せていた鹿島が、これから弱点を補完してけば、さらなる高みに到達できるかもしれない。

(文:大井 義洋)

【了】

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