鳥栖加入の日伊ハーフGKファンティーニ燦。イタリア育ちの18歳守護神が描く将来像【インタビュー】

2017年04月05日(Wed)10時30分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images, Wataru Funaki
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「最終的に重要なのはメンタル」。同世代のGKたちへのライバル心

ファンティーニ
12歳でイタリアに渡ったファンティーニ燦はチェゼーナの下部組織で6年間プレーした【写真:本人提供】

――もちろん日本へ帰る以外に、チェゼーナのトップチーム昇格という選択肢もあるのではないでしょうか。現時点でその可能性はどれくらいありますか?

 50%くらいですね。ただトップチームに昇格しても第3GKなので、試合に出る機会は少ないですし、僕の成長のことを考えたら継続的にプレーできるチームでサッカーをしたいです。若いうちは絶対に試合に出て経験を積んだ方がいいと思います。イタリアで第3GKが試合に出るのは、U-19チームと練習試合をするときだけです。

 トップチームのいい選手と練習はできるんですけど、試合には出られない。フィールドプレーヤーはU-19からトップに上がっても、練習ができて、少しだけでも試合に絡めるチャンスがあります。でも、GKになると試合中に交代することはまずないですし、第3GKになると2人が怪我でもしなければ試合に出られない。GKはフィールドプレーヤーと違って20代後半になってから選手として最高の状態になりますし、若いうちは試合を経験することが大事になります。練習をして試合に出ないと感覚が途切れてしまうので、最終的には自分が一番成長できる環境に進みたいです。

――今年は5月にU-20W杯があります。U-19日本代表のアジア選手権は見ましたか?

 見ました。日本のユースのサッカーのレベルがすごく高くて驚きました。

――東京五輪出場を目指す同年代のチームになりますが、特にGKのポジションは激戦区でもあります。彼らのプレーを見てどんなことを感じましたか?

 早稲田大学の小島(亨介)選手は試合の映像を見ていると反応が速くて、ディフェンスとのコミュニケーションもしっかり取れていたと思いました。ジェスチャーだけでも重要なので。廣末(陸)選手は試合の中で一番指示を出していて、キックも上手かったです。FC東京の練習に参加したとき仲良くなった波多野(豪)選手は、は身長の高さを生かしたセーブが多かったですね。自分の体を使ったり、ノイアーみたいなセーブもしていましたし、ハイボールにも強かったです。

 フランスでハーフのGK(編注:ロリアン所属の山口瑠伊)がやっていることも聞きました。99年生まれですけど、サンフレッチェ広島ユースの大迫(敬介)選手もすごくいいGKだと思いました。レベルとしてはみんなと僕はそんなに変わらないと思っているので、最終的に重要になってくるのはテクニックや身長ではなくて、やっぱりメンタルの部分。そこで全てのプレッシャーに耐えられる選手になっていけば、将来代表でプレーできる選手になれると思います。

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