久々の日本代表招集となった乾貴士【写真:Getty Images】
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は6日、国際親善試合のシリア戦に向けた前日記者会見に臨んだ。
直前までJリーグが開催されていたこともあり、国内組が合流してから2日しか経っていない。先月28日から順次合流して合宿を張って調整を続けてきたが、負傷を抱えている選手もおり、全体的にコンディションにばらつきがある状態だ。
エイバルで好調を維持して2年ぶりの日本代表復帰となった乾貴士は、右足首に痛みを抱えたままチームに合流した。他の選手たちとともに練習をこなしてはいるが、無理をさせられない状況に変わりはない。
ハリルホジッチ監督は「ここ最近パフォーマンスが上がってきた」と乾の活躍を高く評価しているものの、「100%でトレーニングすることはできなかった」と述べ、「試合に入っても5分でケガするかもしれない」と不安を口にした。
7日のシリア戦では、翌週のロシアW杯アジア最終予選・イラク戦に向けた温存の意味もあって乾の起用は見送られる見通しとなっている。それでも試合に出場できるまでコンディションが回復しなければ、イラク戦の開催地イラン遠征に帯同できないかもしれない。
今回の日本代表は26人の大所帯で活動している。別の負傷を抱えている浅野拓磨や乾の状態が上がらないことを懸念し、ハリルホジッチ監督は宇佐美貴史を追加招集した。イラク戦で崩しの切り札になりうるドリブラーの状態は注意深く見守る必要がありそうだ。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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