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日本代表 7年前

昌子源にかかる期待と重責。叫ばれる世代交代の必要性、吉田を超えるCBの台頭

日本代表は7日、国際親善試合でシリア代表と対戦する。この一戦は翌週のロシアW杯アジア最終予選・イラク戦を意識した重要なシミュレーションであると同時に、将来を見据えたテストの場でもある。世代交代の必要性が叫ばれる中、特に固定化が進んでいたセンターバックのポジションに昌子源が殴り込みをかける。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

昌子源が吉田麻也の相方として先発か

日本代表のDF昌子源
日本代表のDF昌子源【写真:Getty Images】

「今回のテストマッチはイラクに少し似ているシリアという相手を選んだ。特にアグレッシブさとパワーのところだ。この試合に勝つためにまずは失点しないことが大事だと選手たちに伝えた。イラクという重要な試合の準備をしっかりやっていこうと話している」

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が前日記者会見でこう語った通り、7日のキリンチャレンジカップ・シリア戦(東京)は「仮想イラク」と言っていい一戦。13日に中立地・テヘランで行われる大一番を想定して選手を選考し、ベスト布陣を選択するだろう。

 2日前のトレーニングと選手たちのコメントを総合すると、シリア戦のフォーメーションは4-3-3が有力。1トップに大迫勇也(ケルン)を据え、右FW久保裕也(ヘント)と左FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が支える3トップの先発はほぼ確実だ。

 中盤は右インサイドハーフに今野泰幸(G大阪)、左インサイドハーフに香川真司(ドルトムント)、アンカーに山口蛍(C大阪)の組み合わせをイラク戦にぶつけたいはず。ただ、左足小指骨折から復帰したばかりの今野にはリスクがあるのも事実。スタメン起用して時間制限で交代させるか、途中から出場させるか難しいところで、直前の状態を見てからの判断になりそうだ。

 そして守備陣は、最終ラインが右から酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、昌子源(鹿島)、長友佑都(インテル)の並びで、GKは川島永嗣(メス)の出場が濃厚だろう。こうした中、やはり最大の注目点は今回落選した森重真人(FC東京)に代わる、吉田の新たなパートナーだろう。センターバックコンビがどこまで機能するかはチームの命運を大きく左右するポイントと言っていい。

「源はスピードもあるし、強さもあるし、コーチングもすごくいい。ただ、僕自身があんまり一緒にパートナーをやったことがないので、しっかり試合前から詰めなきゃいけないし、やりながら微調整してかなきゃいけない」と2018年ロシアW杯アジア予選全試合フル出場のディフェンスリーダー・吉田が強調するように、今回抜擢されると見られる昌子とはプレー経験が極めて少ない。

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