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酒井宏、失点悲観せず「集中していても起こり得る」。負傷交代で仲間に感謝

text by 編集部 photo by Getty Images

酒井宏樹
酒井宏樹【写真:Getty Images】

【日本 1-1 イラク 2018年ロシアW杯アジア最終予選】

 日本代表は13日、ロシアW杯アジア最終予選でイラク代表と対戦し、1-1で引き分けた。負傷で交代したDF酒井宏樹は、仲間に感謝している。

 酒井宏樹は負傷により、77分に酒井高徳と交代した。右ひざにアクシデントがあったという酒井宏樹は、「痛くはなかったけど、力が入らなくて。交代枠を1つ使ってしまったことはホントに申し訳なかった。その中でもみんなで90分間走りきってくれたことはすごく恩を感じています」と語った。

 72分の失点は防げるものだった。酒井宏樹は「もちろん失点の形は悪い」としながらも、「ああいう失点が起きるときもありますし、どれだけ集中していても起こることは起こる」と考えており、「W杯は何が起こるか分からない。ここでチームが下がるようなことだと、そこで我慢する力もつかないので、チームが一つになって上がっていくしかない」とコメント。「次勝てばシンプルに(W杯出場)決定ですし、それだけです。これだけ苦しんで決めたら、それだけでチーム力は上がると思いますし、仲間を信じて頑張っていきます」と述べている。

 縦の関係となったMF本田圭佑との関係には手応えがあったようで、「僕の感覚ではうまくいった方」と、酒井宏樹は語った。「ここに着いてから、圭佑君とはすごくしゃべっていました。とにかく僕たちだけでも守備の形を決めておけば、攻撃の形もそうですし、そこで右サイドを崩せますし、何度も何度も崩すことはできました」。

 それだけに、「僕自身、2-0にするチャンスがありましたし、そこでしっかり決めておけば、相手の気持ちも切れていた。そういうところが反省かな」と、勝負を決められなかったことを嘆いている。

 酒井宏樹は「しっかり勝ち点3を獲っていれば、一個ジャンプできたと思うんですけど、こればっかりはしょうがない。そんなに簡単なことじゃないってことですね、W杯は」と、本選出場権獲得の難しさを痛感している。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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