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香川真司 7年前

香川の居場所はどこに…? トゥヘルの遺産引き継いだ新生ドルト、前途多難なチーム作り

text by 舩木渉 photo by Getty Images

香川の本格復帰は8月? ポジション争いは超激戦

ゲッツェ
代謝障害から久々に実戦復帰を果たしたゲッツェだったが、体は明らかに太めだった【写真:Getty Images】

 しかし、復帰はもう少し先になるようだ。

「このキャンプが明けて、アジアツアーが終わって、2次キャンプあたりで部分合流できたらいいのかな」と香川は語る。ドルトムントは日本から中国へ飛び、18日に大型補強で注目を集めるミランと対戦する。

 その後は一旦ドイツへ戻り、22日にボーフムとの練習試合をこなす。そしてスイスで2次キャンプを行い、28日にエスパニョールと、8月1日にアタランタとの練習試合が予定されている。香川はスイスで全体練習に部分合流する予定で調整を進めていると見ていいだろう。

 予定通りに進んでも8月5日に迎える今季最初の公式戦、ドイツスーパー杯のバイエルン・ミュンヘン戦の出場は難しいかもしれない。

 香川は「もちろん何より(チームと同時に)スタートしたかったですけど、怪我の状況が状況なのでしょうがないですし、そこはもう切り替えているので、しっかりと開幕、そこに照準を合わせて調整していきます。しっかりとトレーニングを積んでいけば必ずピッチに出られると思っているので、それをしっかりやるだけです」と話す。

 今は8月19日のブンデスリーガ開幕戦・ヴォルフスブルク戦への出場が当面の目標となる。バイエルン戦の後もDFBポカール含めて隠したとの調整試合は3試合予定されており、まだ時間は十分にある。

 香川が担うであろう4-1-2-3でのインサイドハーフはチームで最も競争が激しいポジションのひとつ。浦和戦に先発したカストロとローデに加え、体を絞ってコンディションが上向けばゲッツェも競争に加わってくる。

 さらに負傷離脱中のユリアン・ヴァイグルが復帰すれば、アンカーを務めていたシャヒンもポジションを一列上げることになるかもしれない。長期離脱しているラファエウ・ゲレイロもインサイドハーフとして高いポテンシャルを秘めている。ここに挙げただけで2つのポジションに対して6人の候補がいる状態だ。守備の仕事ありきで2人を選ぶとすれば、香川が選択肢に入らない可能性すらある。

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