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槙野退場後の“3枚替え”が裏目に。9人の浦和、札幌に屈して2連敗

text by 編集部 photo by Getty Images

都倉賢
先制点を記録した都倉賢【写真:Getty Images for DAZN】

【北海道コンサドーレ札幌 2-0 浦和レッズ J1リーグ第19節】

 明治安田生命J1リーグ第19節の試合が29日に行われ、北海道コンサドーレ札幌と浦和レッズが対戦した。

 今節より夏の新加入選手が出場可能となり、札幌はチャナティップが先発入り。ルヴァン杯での出場に続いて、タイの選手としてJ1で初めてプレーする選手となった。一方の浦和はラファエル・シルバを出場停止で欠いた布陣となる。

 やはり浦和がボールを持つ展開となったが、チャンスを逃さず先制点を奪うことに成功したのはホームの札幌。前回の浦和戦で直接FKを決めた福森のキックからまたもゴールが生まれる。左CKからのボールに都倉が中央で合わせ、槙野に競り勝って強烈なヘディングを叩き込んだ。

 ゴールの場面以外でもたびたび激しくマッチアップしていた都倉と槙野は、38分にも交錯して両者転倒。槙野が立ち上がる際に都倉の顔面を蹴ったと判断され、一発レッドカードが提示された。1点ビハインドの浦和はさらなる苦境へと追い込まれる。

 浦和のペトロヴィッチ監督は後半から思い切った決断をし、異例の“3枚替え”を敢行。森脇、武藤、李の3人を下げ、那須、宇賀神、ズラタンを投入して勝負をかける。

 だが結果的に、この選択は最悪の形で裏目に出てしまった。後半開始からわずか3分、入ったばかりの那須がゴール前で競り合った際に太ももの裏を痛めてプレー続行不可能に。交代枠を使い切った浦和は9人での戦いを強いられることになった。 

 9人となってむしろ攻勢を強め、ズラタンや遠藤のシュートなどでゴールを脅かした浦和だが、同点に追いつくことはできず時間は経過。一方の札幌はもうひとりの新外国人選手である元磐田のジェイや、古巣との対戦となる小野伸二をピッチに送り出す。

 88分にはその小野のクロスに、ジェイが力強いヘディングで合わせて追加点を記録。加入後初ゴールを挙げるとともに札幌の勝利を決定付けた。浦和はC大阪戦に続いての2連敗となり、いまだ泥沼を抜け出せる気配はない。

【得点者】
32分 1-0 都倉賢(札幌)
88分 2-0 ジェイ(札幌)

【了】

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