名波ジュビロが示した覚悟。守勢にまわろうとも柔軟に。13年ぶり6連勝で深まる自信

7月29日、明治安田生命J1リーグ第19節が行われ、ジュビロ磐田は川崎フロンターレに5-2で勝利した。サマーブレイク明け、アウェイ等々力競技場に乗り込んでの一戦。名波浩監督率いるサックスブルーは、ボールを握られ、先制点を奪ってもすぐに同点に追いつかれるという展開のなかでも、気落ちせず大量得点を奪い取った。これで13年ぶりの6連勝を達成。白星を重ねるごとに自信は深まっている。(取材・文:青木務)

2017年08月01日(Tue)11時10分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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「90分通して我々のゲームだった、と言えるような内容では決してなかった」

ジュビロ磐田の名波浩監督。ジュビロ磐田のリーグ戦6連勝は、自身の現役時代以来となる
ジュビロ磐田の名波浩監督。ジュビロ磐田のリーグ戦6連勝は、自身の現役時代以来となる【写真:Getty Images】

「やっぱり泥臭くというか、腹をくくって、覚悟を決めてやらないといけなかった。まあ、こういう試合も川崎相手だったらしょうがないでしょう。あれだけいい選手が揃っているんだから」

 ミックスゾーンで報道陣に囲まれた中村俊輔は、疲労感と充実感を浮かべながら大雨の一戦を振り返っている。

 明治安田生命J1リーグ第19節、ジュビロ磐田は川崎フロンターレに5-2で勝利した。カウンター、セットプレーといった武器を前面に押し出し、今季最多得点を挙げた。「あんなにポンポンと点を取ってくれたのが大きかった」という大井健太郎の言葉通り、攻撃の爆発はチームを奮い立たせた。

 それでも、相手はあの川崎Fである。何度ネットを揺らそうが、セーフティリードではない――。そんな危機感を裏付けるような粘り強さはピッチの各所で見られ、その姿勢が13年ぶりの6連勝を生んだのではないだろうか。

「90分通して我々のゲームだった、と言えるような内容では決してなかった」

 名波監督が認めたように、ボールを支配したのはホームチームで、磐田は苦しい展開を強いられた。防戦一方になる時間が長く、中村憲剛、大島僚太を中心とした川崎Fのサッカーに振り回されている。危険なエリアで相手をフリーにした場面も一度や二度ではなかった。だが、選手たちの集中力は最後まで切れなかった。

 いかに川崎Fの攻撃をしのぐか、という点にフォーカスすればポジティブなプレーも多い。「ボールを奪っても向こうはすぐにプレッシングをかけてくる。そこで取られるのが一番危ない」と警戒していたのは中村俊輔だが、自分たちのダメージとなるようなミスもなかった。

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