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Jリーグ 7年前

ハーフナー・マイク、山あり谷ありのサッカー人生。神戸で示す自らの「生きる道」

text by 舩木渉 photo by Getty Images

神戸は3連敗中。それでも現状を悲観せず

 だが、6月になって移籍話が動き始める。デン・ハーグのジェフリー・ファン・アスSD(スポーツディレクター)が地元メディアに対し「今すぐ日本に復帰するのがハーフナーの望み」と語り、具体的なオファーの存在こそ明かさなかったものの、現地報道には「ヴィッセル神戸」の名前が出始めた。

 トルコのトラブゾンスポルも興味を示しているという報道もあったが、結局ハーフナーが選んだのは慣れ親しんだ故郷・日本への復帰だった。

 選手登録が済むと7月29日のJ1第19節大宮アルディージャ戦からベンチ入り。今月9日のJ1第21節鹿島アントラーズでJリーグ再デビューを果たした。その間、チームは大宮戦の勝利を最後に3連敗している。

 決してチーム状態がいいとは言えない中でも神戸のネルシーニョ監督は新加入のFWルーカス・ポドルスキを先発出場で使い続け、ベンチスタートのハーフナーにも継続的に出番を与えている。エースとして前線にいるだけでボールが集まってきたデン・ハーグ時代とは違い、神戸では守備のタスクがあり、サイドに流れてチャンスメイクすることも求められる。

 それでも新しい環境への順応の難しさを肌で知る背番号9は「ここのところ実戦から結構離れていた時期も長かったので、それは自分も慣れなければいけないと思いますし、いま試合に出ているチームメイトと一緒に試合をしてきたのは少ないので、それはもうちょっとコミュニケーションをとったり、試合の中で連携を深めていければいいかな」と、現状を悲観せず自然体で構えている。

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