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打倒レアル! バルサ&アトレティコはリーガの覇権を握れるか? 乾貴士と柴崎岳も大注目

待ちに待ったラ・リーガの2017/18シーズンが開幕する。世界中が熱狂する最高峰の舞台で輝くのは誰か。短いオフ期間に各クラブはどのような補強を展開したのか。日本人選手の動向は…例年以上に熱い戦いが予想されるスペインサッカー新シーズンを展望する。(文:編集部)[Sponsored Content]

text by 編集部 photo by Getty Images

3強による覇権争い。頂点に立つのは?

メッシ
3強によるら・リーガの覇権争いは年々激しさを増している【写真:Getty Images】

 世界最高峰の実力と人気を誇るスペイン「ラ・リーガ」の2017/18シーズン開幕が近づいてきた。

 今季もレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーの「3強」による優勝争いとなるのだろうか。はたまた、そこに割って入るクラブが出てくるのだろうか。

 圧倒的な強さで昨季ラ・リーガとチャンピオンズリーグの二冠を達成したレアル・マドリーは、10番のMFハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘンへ移籍)をはじめ、DFダニーロ(マンチェスター・シティへ移籍)、FWアルバロ・モラタ(チェルシーへ移籍)を手放した。

 一方で補強は次世代を担う若手への投資が目立った。同じ街のライバルであるアトレティコ・マドリーからDFテオ・エルナンデスを引き抜き、ベティスからスペインU-21代表の主力MFダニ・セバージョスをベティスから獲得した。

 また退団したペペ(ベシクタシュへ移籍)の後釜に、武者修行先のフランクフルトで台頭したDFヘスス・バジェホが復帰。昇格組のアラベスで欠かせない存在に成長したマルコス・ジョレンテ、将来を嘱望されるFWボルハ・マジョラルも“出戻り組”としてマドリーのトップチームの競争に加わる。

 もちろんFWクリスティアーノ・ロナウドやFWガレス・ベイル、FWカリム・ベンゼマといった昨季までの主力は盤石で、ハメスの10番を受け継いだMFルカ・モドリッチやMFトニ・クロース、MFカゼミーロ、MFイスコも健在。マドリーはこれまでの強さをベースに若い力を加えて競争を活性化し、リーグ連覇に挑む。

 唯一の懸念点はC・ロナウドが、現地時間13日のスーペルコパ第1戦、バルセロナ戦で主審を押したことにより5試合出場停止になってしまうことだろう。復帰する9月までエースなしでどう戦うか、ジダン監督の手腕に注目が集まる。

 覇権奪回に挑むバルセロナは重要なピースを失った。昨季まで前線で「MSN」として驚異的なペースでゴールを積み重ねていた3人の中から、ネイマールが2億2000万ユーロ(約290億円)という超高額な移籍金でパリ・サンジェルマンへと移籍した。

 FWリオネル・メッシとFWルイス・スアレスという2人の得点源は残っているが、新戦力の獲得を画策しているようだ。MFアンドレス・イニエスタに衰えが見られる中盤は構成力の低さが指摘されたものの、広州恒大からブラジル代表の主力パウリーニョを獲得。泣き所だった右サイドバックにもベンフィカから攻撃型のルベン・セメドを引き抜いた。ピンポイント補強で戦力アップを果たし、打倒マドリーに挑む。

乾貴士と柴崎岳にも注目。アトレティコ補強禁止処分の影響は…

乾 柴崎
エイバルの乾貴士とヘタフェの柴崎岳の活躍にも注目が集まる【写真:Getty Images】

 アトレティコ・マドリーは、FIFAによる補強禁止処分で新たな選手を登録できない問題に直面している。レンタルから復帰したMFマティアス・クラネビッテルやDFギジェルメ・シケイラ、FWルシアーノ・ビエットはひとまず残留となるようだ。

 一方、セビージャから獲得したFWビトーロは期限付き移籍でラス・パルマスへ貸し出された。補強禁止処分が解ける1月に改めてアトレティコに加入する予定となっている。またかつて在籍したジエゴ・コスタ復帰の噂もあり、チェルシーとの交渉の動向が注目される。

 日本人選手の活躍も見逃せない。昨季のラ・リーガ第37節バルセロナ戦で2ゴールを奪ったエイバルのMF乾貴士は、再びレギュラー争いに挑む。実績十分なベテランのMFペドロ・レオンでさえ安泰ではない。

 それでも乾の武器として最も高く評価されているドリブルが輝く場面は多いはず。独力で局面を打開する力はリーグ屈指で、エイバルでの3シーズン目はこれまで以上に充実した1年になるかもしれない。

 今年1月にラ・リーガ123(スペイン2部)のテネリフェに移籍し、体調不良などの苦難を乗り越えてチームの1部昇格プレーオフ進出に貢献したMF柴崎岳は、そのプレーオフ決勝で対戦し今季から1部に復帰するヘタフェへと活躍の場を移す。

 スペインでの実績がほとんどないにもかかわらず、背番号10を与えられたことからもヘタフェの柴崎への期待の大きさがうかがえる。元々戦力的に計算できるベテラン選手が多いヘタフェで厳しい競争を勝ち抜けば、1部残留を目指すチームの重要人物になれる可能性を秘めている。

中堅クラブも充実。3強中心のリーグを掻き回せるか?

ジダン
レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督の息子エンツォ・ジダンはラ・リーガの舞台で輝けるだろうか【写真:Getty Images】

 3強には及ばない中堅にも注目すべきクラブは多い。ホルヘ・サンパオリ監督がアルゼンチン代表監督就任にともなって退任したセビージャは、セルタからエドゥアルド・ベリッソ新監督を招聘し、大型補強を敢行。多くの新戦力を迎えて新たなチーム作りを進めている。

 昨季のスペイン国王杯でレアル・マドリーを破ったセルタは指揮官を引き抜かれたが、バルセロナでルイス・エンリケ前監督の副官的存在だったファン・カルロス・ウンスエを新監督に据えた。昇格組ながら昨季9位と躍進したアラベスは、レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督の息子エンツォ・ジダンを獲得したほか、昨季レンタルで借りていた選手の一部を安価で完全移籍に切り替え、フリー移籍を活用するなど積極補強を展開してさらなる戦力アップを図っている。

 昇格組も見逃せない。クラブ創設以来初めてとなる1部の舞台に挑むジローナは、アスレティック・ビルバオから経験豊富な守護神ゴルカ・イライソスやバルサの下部組織出身のDFカルレス・プラナスを獲得。そして提携しているマンチェスター・シティからDFパブロ・マフェオ、MFアレイクス・ガルシア、MFダグラス・ルイス、FWマルロス・モレノの4人を借り受けた。ベテランと若手有望株の融合で1部残留を目指す。

 レアル、バルサ、アトレティコの3強を中心に白熱の戦いが繰り広げられるラ・リーガは、スポナビライブで全試合生中継される。互いのプライドがぶつかり合う上位対決だけでなく、実力派揃いの中堅クラブによる上位食いや、エイバルの乾貴士とヘタフェの柴崎岳の奮闘も余すところなく楽しめる。スペインサッカーファンなら加入必須と言える。

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<無料放送されるラ・リーガ開幕節対戦カード一覧>
▽8月19日
レガネス vs アラベス(3:15KO)
バレンシア vs ラス・パルマス(5:15KO)
▽8月20日
セルタ vs レアル・ソシエダ(1:15KO)
ジローナ vs アトレティコ・マドリー(3:15KO)
セビージャ vs エスパニョール(5:15KO)
▽8月21日
アスレティック・ビルバオ vs ヘタフェ(1:15KO)
バルセロナ vs ベティス(3:15KO)
デポルティボ・ラ・コルーニャ vs レアル・マドリー(5:15KO)
▽8月22日
レバンテ vs ビジャレアル(3:15KO)
マラガ vs エイバル(5:00KO)

【了】

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