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長友佑都、日本代表の重み再認識「呼んでもらえるのがどれだけ名誉なことか」

text by 編集部 photo by Getty Images

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長友佑都【写真:Getty Images】

 日本代表は3日、キリンチャレンジカップ2017のニュージーランド戦に向けた合宿3日目の練習を豊田市内で行った。

 ロシアW杯出場を決めたハリルジャパンだが、本大会までの約1年がどれほど大事な期間かを長友佑都はよく理解している。

「ブラジルの時はとにかく4年間、そこを目指してやってきた。その中で自分自身感じたこととか、学んだことがたくさんあったので、今回はもちろんそこを目指していきますけど、ただそこばかり見ずに足元をしっかり見て、どれだけの努力ができるかにかかっていると思う」

 日本代表を支える左SBは「だいぶ力んでいた」と、過去の自分を振り返って苦笑いを浮かべた。「先ばかり見て、すごいジャンプして飛ぼうとしていましたよね。そんな簡単に物事はうまくはいかなくて、しっかり足元を固めていかないと」と語る。当時の経験を経たことで、今は落ち着いているという。

「冷静に物事を判断できるというか、見れてる自分がいる。まず強い一歩を踏めないとたどり着けないし、足をすくわれるので今をしっかり見たい」

 今回は本田圭佑、岡崎慎司、長谷部誠が招集されていない。「次の代表に呼ばれるかどうかもわからないという気持ちもあるし、危機感もある。今回、圭佑とかオカとか長谷部さんが外れて、次自分にその番が来るんじゃないかという危機感はやっぱり抱いている」と、長友は述べた。

 だからこそ、日本代表に選ばれることの意義を噛み締めている。

「移動がどうとか、コンディションがどうとかいうよりも、やっぱりこのユニフォームを、日の丸をつけてピッチに立てるとか、呼んでもらえるっていうのがどれだけ自分の中の名誉なことなのか。改めて代表の重さは感じていますね」

 日本代表のユニフォームに袖を通せるのはほんの一握り。その重みを実感しながら、長友は本大会へまい進する。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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