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香川真司、バイエルン戦黒星に落胆も「この悔しさがさらに僕を良くしてくれる」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントのMF香川真司が、現地時間4日に行われたブンデスリーガ第11節のバイエルン・ミュンヘン戦を振り返った。強敵相手に結果を残せず、「すごく残念」と話している。

 今シーズン、なかなか定位置を確保できていない香川は、ミッドウィークのチャンピオンズリーグに続いての先発出場となった。相手は勝ち点3差で首位のバイエルン。香川のチーム内の序列は上がっているようにみえる。

 「だから勝ちたかった」と話す香川だが、試合に出られたことが前進かと問われると、「いやいや、負けてるんで。別に出られたことを喜ぶわけではないですし。勝ってなんぼですし。チャンスをいかしたかったので、そういう意味ではすごく残念です」と答えた。

 香川は「前半がとても重要だと思っていた。そこで先制点を獲れば、より僕たちのやりたいことが後半になったら生きてくると思った」と語り、だからこそ立ち上がりから飛ばしたという。

 しかし、反対に前半に2失点。状況は厳しくなった。「やはり前半で2点差というのはなかなか巻き返すには難しいですし、それだけ相手は余裕が生まれる。僕たちは逆に前半に関しては少し消極的であったり、ミスを恐れたりというのがあった」と、先手を取れなかったことを嘆いた。

 スタートダッシュに成功したドルトムントだが、現在は調子を落としており、これで3位に順位を落とした。

 「もちろん勝ててないけどね。でも、またこの状況を跳ね返すしかない」と香川。「改めて今日の試合で悔しいなと久々にこのレベルで感じた。もちろん、受け入れなきゃいけないですし、この悔しさがまた僕自身をさらに良くしてくれると思っているし、それを信じてまたやっていくだけなのかなと」

 代表ウィークはクラブから離れることが当たり前だった香川だが、今回はドイツに残る。香川は切り替える時間と考えており、「しっかり休むこともできる。また過密日程に入るんで、しっかりと自分のやることを整理したい」と話した。

 「こういったときは次の試合を早くしたいものなので。それがないもどかしさがありますけど、これは受け入れなきゃいけない事実。代表でもそうですし、クラブにおいても、このバイエルン戦に負けたっていう悔しさは残っているし。それをしっかりと次につなげられるように受け入れるしかないですね」

 ドルトムントは代表ウィーク明けのブンデスリーガでシュトゥットガルトと対戦する。香川は万全の状態で再開に備えたいところだ。

(取材:本田千尋【ドルトムント】、文・構成:編集部)

【了】

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