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日本代表 6年前

乾&浅野か、それとも原口&久保か。ベルギー戦へ、ハリルJの鍵になるサイドの人選

日本代表は11日、ブラジル戦から一夜明けて練習を再開した。次なる相手はベルギー。こちらも欧州で圧倒的な強さを見せつけてきた強豪中の強豪である。3バックの採用が予想される相手に対し、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はどのようなプランを用意しているのだろうか。鍵になるのは両サイドの人選かもしれない。(取材・文:元川悦子【リール】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ベルギー戦は乾&浅野が両サイドで先発か

乾貴士
乾貴士、ベルギー戦には先発濃厚か【写真:Getty Images】

 ネイマール(PSG)、マルセロ(レアル・マドリー)、ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)に3失点し、1-3で惨敗した10日のブラジル戦(リール)。日本代表から外れている本田圭佑(パチューカ)が「(ブラジルとの)差が縮まるどころか広がってる」とツイートするなど、日本の戦いぶりにはネガティブな評価が目立つ。

 しかし、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は一夜明けた11日午前、リール市内でトレーニングに臨み、冒頭の17分間のミーティングで「前半の立ち上がりと後半の立ち上がりではだいぶ差があった。後半は改善点がたくさん見られた。せめてあのスタートでやらないといけない」と改めて選手たちを鼓舞。14日の次戦・ベルギー戦(ブルージュ)に強気の姿勢で挑むことを再確認した。

 前日のスタメン組がリカバリーに努め、後半から出場した浅野拓磨(シュツットガルト)、乾貴士(エイバル)らが8対4、6対6+GKなど実戦に近いメニューを消化。ベルギー戦は彼らが両サイドでスタメン出場することが有力視されている。

 ブラジル戦の浅野は先発した久保裕也(ヘント)に代わって後半頭から出場。持ち前のタテに抜けるスピードと相手の背後を突く推進力を前面に押し出し、攻撃を活性化した。

「ボールを奪った瞬間、持った瞬間から裏に飛び出せという指示を受けてピッチに入った。前半見ていてシュートがないなと感じていたので、たとえ入らなくてもムチャでもいいから1回シュートで終わろうかなと思いました」と後半開始3分の思い切ったアタックを述懐する。

 これを手始めに、アグレッシブさを45分貫き、後半アディショナルタイムには森岡亮太(ベフェレン)とのワンツーで抜け出した酒井宏樹(マルセイユ)の折り返しに反応。ゴール前でフリーになる絶好のチャンスを迎えた。が、右足をうまくミートすることができなかった。

「すごく悔しいですけど、続けていくしかない。ああいう場面があったらどんどん中に入ってシュートが入るまでやるしかない」と浅野はへこたれずにチャレンジャー精神を持ち続けている。その前向きさは次につながっていくだろう。

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