【西部の目】ハリルJ、ベルギー相手にメドがついた守備。W杯GL突破へ、必要になる創造力

現地時間11月14日、欧州遠征を実施している日本代表はベルギー代表とアウェイで対戦し0-1で敗れた。ブラジル戦では通用しなかった守備がこの試合では機能。後半途中まで無失点と拮抗した試合となった。W杯本大会に向け、ベルギーを相手に守備のメドが経ったのは収穫であるが、グループリーグ突破のためには得点力も必要になる。攻守のバランスは今後どうなっていくだろうか。(文:西部謙司)

2017年11月16日(Thu)11時19分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Shinya Tanaka
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ベルギーに守備が通用したのは収穫

ベルギー戦に臨んだ日本代表のスターティングイレブン
ベルギー戦に臨んだ日本代表のスターティングイレブン【写真:田中伸弥】

【ベルギー1-0日本】

 ベルギー戦はブラジル戦よりも守備は機能していた。違う言い方をすると、ブラジルには通用しないがベルギーには通用するレベルにある。

 日本は守備ブロックを置きながら、ハイプレスとミドルプレスを使い分けている。ベルギーにはそれが効果的で、ブラジルにそうでなかったのは、単純に相手が違うからだろう。

 ミドルゾーンからハイプレスに切り替えるときに、日本のディフェンスラインは裏を警戒して押し上げに慎重さが見られた。つまり、ハイプレスにかかったときにMFとDFのラインが乖離する傾向があり、そこを埋める選手が1人しかいない。

 ブラジルは日本の守備のやり方をすぐに理解し、ミドルプレスの開始地点の手前でキープしていた。日本がハイプレスに切り替える瞬間を縦へ出る合図と捉えていて、スペースの広がった日本のMFとDFの間をついてきた。

 ベルギーにはブラジルほどの戦術眼がなかった。わざと日本にハイプレスさせて隙をつく狡猾さはなく、この試合用のビルドアップを用意した形跡もなかった。日本のハイプレスをまともに受け、普通に困っていた。

 日本の守備は組織的な弱点があるので、そこをつかれると辛いものがあり、この試合でもチャンスは作られているので無傷ではない。ただ、差し引きでプラス材料が多かったのではないか。初見の状態ならベルギーのクラスにも効果があると確認できたのは収穫といえる。

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