J1デビュー果たした2000年生まれのMF。FC東京・平川怜が実力で勝ち取った舞台

2017年11月21日(Tue)11時15分配信

text by 後藤勝 photo Getty Images
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実力と結果でメンバー入りの権利を勝ち取った平川

U-17ワールドカップでは日本代表の中心選手としてプレーした
U-17ワールドカップでは日本代表の中心選手としてプレーした【写真:Getty Images】

 懸念をよそに、平川が“怖さ”を身につけるまでにそう多くの時間はかからなかった。U-17ワールドカップから帰国、しばしの休息を得たあとの日本復帰初戦、10月28日のJ3第29節で、平川はFC東京U-18から昇格の内田宅哉そして久保との連係から出てきたパスを受けると、ペナルティボックスの右角からダイアゴナルに運んで深くえぐり、マイナスのパスをボックス左に位置していたリッピ・ヴェローゾに供給、同点ゴールをアシストした。完璧な崩しであると同時に、安間監督が求めていたものの答えであることはあきらかだった。

 J1デビュー前日の17日、安間監督は「課題である30メートル前、エリアのなかでプレーできるような怖い選手になっていけばいい」と言っていた。平川は実力と結果で認めさせ、メンバー入りの権利を勝ち取ったのだ。

 18日。平川がピーター・ウタカとの交替でベストアメニティスタジアムのピッチを踏んだとき、スコアは既に2-0となっており、2点をリードしたサガン鳥栖は青木剛を投入して5-3-2へと陣形を変えていた。カルチョが染み付いたマッシモ・フィッカデンティ監督とすれば当然の策だっただろう。

 平川もこの状況はよくわかっていた。

「もう、鳥栖は守っている状態で、やることがはっきりしていて。自分のところではプレッシャーなく持つことができました」

 相手の圧がない中盤でボールを持つと得意のロングパス。投入されてから40秒後、右サイドを上がっていた右ウイングバックの室屋成を狙ったものだった。

 とはいえ、競り合う場面ももちろんある。コロンビア出身の188cmビクトル イバルボに競り勝つことはできなかったが、イバルボを含めてどの選手にも果敢にぶつかっていった。足りないものはゴールに直結したプレーだけだった。

「個人としてはまだまだやることもたくさんある。あの時間帯に入ったら、結果を残すくらいになっていきたい」

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