徳島・渡大生、J2日本人得点王の涙。23ゴールを記録も、届かなかったJ1昇格PO

2017年11月21日(Tue)12時12分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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J2日本人得点王になるも「本当にチームに申し訳なくて」

 試合を振り出しに戻す技ありの一撃は、渡にとって今シーズンで23個目のゴール。J2得点王となったFWイバ(横浜FC)には2つ及ばなかったものの、日本人のなかで断トツの数字だ。

 J2が22チームによる2回戦総当たりの42試合制となった2012シーズン以降で、年間20ゴールを超えた日本人選手は、26ゴールをあげた2014シーズンのFW大黒将志(京都サンガ)しかいない。

 各チームの実力差が縮まり、戦国状態のリーグと化したいま、J2の舞台で20ゴール以上を決めるのは決して安易な仕事ではない。

 それでも渡は満足するどころか、自らを責め続けた。その後もチャンスがありながら、決めきれなかった。ストライカーのプライドが、渡自身が描く独特の哲学が、それらを許せなかった。

 たとえば後半13分。左コーナーキックの流れから、岩尾が緩やかなクロスを入れる。これをMF杉本太郎が巧みにスルー。ボールはファーサイドでフリーだった渡の目の前に飛んできた。

 あまりにも絶好のシチュエーションだったからか。トラップが乱れ、ボールを自らの腹部に当ててしまう。それでも必死に右足を伸ばし、こぼれ球をとらえたが、一瞬のロスのうちに間合いを詰めてきたヴェルディのGK柴崎貴広にセーブされてしまった。

 3分後にはFW山崎凌吾とのワンツーで抜け出し、ペナルティーエリアの外から左足を一閃する。強烈なミドルシュートはしかし、柴崎のほぼ真正面に飛んでしまった。

「僕はチームに(点を)取らせてもらっているフォワードで、チームに感謝しながらプレーしていますけど、今日みたいに大事なときに点が取れないようじゃ本当にチームに申し訳なくて。決して綺麗ごとを言うわけじゃないけど、このチームでもうサッカーができないのがすごく悲しいし、寂しい」

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