南アでのPK失敗から7年…数多の修羅場経た駒野友一。福岡のJ1昇格めざしPOへ【谷間の世代と呼ばれて】

2017年11月25日(Sat)10時20分配信

シリーズ:「谷間の世代」と呼ばれて
text by 元川悦子 photo Getty Images
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「挫折があってもボールを蹴るといろんなことを忘れる」

 しかしながら、広島、磐田、FC東京、福岡と4つのJクラブで18年間のプロ生活を送る中、残してきた足跡はまさに「偉大」の一言に尽きる。J1・J2通算出場試合数は間もなく500に到達する見通しで、日本代表の78試合出場1ゴールという実績も81年組ではダントツトップ。

 ドイツ、南アと2度のワールドカップに出場し、2014年ブラジル大会もサポートメンバーに名を連ねたのだから、どれだけ息の長い選手かよく分かる。松井が「コマほど安定感のある選手はなかなかいない」と感心していたが、それは同世代に共通する思いだろう。

「息の長い仕事ができている原動力? 南アのPK失敗を乗り越えた時もそうだけど、やっぱり一番はサッカーが好きだからですね。挫折があってもボールを蹴るといろんなことを忘れる。ケガのリハビリをしていても、走ったりフィジカルトレーニングをしている時はきついけど、ボールを蹴ると自然に笑顔になれる。そういう感覚を持ち続けていられるから、ここまで来れたのかなと思います。

もちろん同世代や年長の選手たちの刺激も大きいですよ。今はヤマ(山瀬功治)も同じチームで一緒にグラウンドに立ってますけど、それはホントに嬉しいことですね。松井が36歳で海外に再挑戦したり、阿部(勇樹=浦和)ちゃんたちがACL(アジアチャンピオンズリーグ)で勝ち上がったりするのを見ても励まされます。

自分もあと何年、現役を続けられるか分かんないけど、また同い年の選手と同じピッチでぶつかり合えればいい。そういう気持ちは強いですね」と駒野は爽やかな笑みを浮かべた。

 2016年途中に移籍してきた福岡では、今季から愛着のある背番号3をつけ、サイドバックを担当。今季39試合に出場し、1ゴールという結果を残している。

「(昨季半年間を過ごした)東京の時はケガばっかりで、何も残せなかった。今、こうやって試合に出られるのはすごく幸せなことだと思います」と本人もしみじみ語る。

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