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香川真司 6年前

香川真司、先発復帰濃厚か。監督交代の機を逸したドルト、真っ暗トンネルはまだ続く?

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ライバル負傷で香川は先発か。エース不在で決定的な仕事に期待

香川真司
前節は出番がなかった香川真司【写真:Getty Images】

 だからと言って、もちろんレバークーゼン戦での敗北が許されるということにはならない。かつて11月17日に行われたシュトゥットガルト戦の後では、香川真司も「どんな試合であれ、引き分け以下を望む試合なんてない」と語っている。ボス監督の進退問題はもとより、何より暗く長いトンネルから抜け出すためにも、必勝を期したいところだ。

 レバークーゼンは今季より新任のハイコ・ヘルリッヒ監督の戦術が浸透し、安定した戦いを続けている。リーグ戦では、9月20日にアウェイで戦ったヘルタ・ベルリン戦以来、負けがない状況だ。指揮官のスタイルは、苛烈なプレッシングと速攻を信条としたロジャー・シュミット元監督の頃とは対照的。ボールを丁寧につなぎ、連動性でアタッキングサードを崩していこうとする。攻守の切り替えはスムーズで、しっかりとした守備組織を構築。4バックと3バックを併用するなど、対戦相手に合わせて柔軟に対応することも考えれば、“対策”を取ってくることは十分に考えられる。要するに、簡単ではない相手、ということだ。

 レバークーゼン戦で、香川は先発ではないか。同じポジションのマリオ・ゲッツェはシャルケ戦で負傷。6週間ほど戦列を離れることになった。ダービーで出番のなかった背番号23に、再び出場機会が巡ってきて、何らおかしくはない。

 FWピエール=エメリク・オーバメヤンを出場停止で欠くため、攻撃面で苦労するかもしれない。それでも勝利を掴みに行かなければならない状況に変わりはない。敵のCB、ヨナタン・ターとスベン・ベンダーは、スピードに乗ったダイレクトプレーに弱い傾向がある。11月1日にホームで行われたCL、APOEL戦でのアシストのような、アタッキングサードでの効果的なプレーを香川に期待したいところだ。

(取材・文:本田千尋)

【了】

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