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代表 6年前

国民の3割がW杯決勝進出に期待。組み合わせ抽選も良い結果? フランス代表への厚い支持

12月1日、モスクワで2018 FIFAワールドカップ・ロシアのグループリーグ組み合わせ抽選会が行われ、フランスはペルー、デンマーク、オーストラリアと同じC組に入った。フランス国内では、この抽選結果は望ましいものだという声が多く、決勝進出に期待する国民も3割にのぼるという。果たして同国の代表チームは分厚い選手層をいかして、人々の支持に応える結果を残せるだろうか。(文:小川由紀子【パリ】)

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

一説によると最強グループだというグループC

ロシアW杯ではグループCに入ったフランス代表チーム
ロシアW杯ではグループCに入ったフランス代表チーム【写真:Getty Images】

 来年のW杯のグループリーグの組分けが今月1日に決定した。たちまち『死の組』はどこか?という話になるが、一説によると、フランスがデンマーク、ペルー、オーストラリアと同居するC組が最強グループなんだそうである。

 がしかしこれは、“目安”であって実質的な強弱を必ずしも表していないFIFAランキングでの話。4チームの順位を平均すると、8グループのうちグループCが17.75位で一番高位になるのだという。

 ちなみに開催国ロシアがウルグアイ、サウジアラビア、エジプトと同居するグループAがもっとも低くて 45位、ポルトガルとスペインがいるグループBは20.25位、アルゼンチン、クロアチアに急成長株のアイスランドもいるグループDは23.25位、ブラジルとセルビア、コスタリカが顔を合わせるグループEは2番目に高位で18.25位、前回優勝者のドイツにスウェーデン、メキシコ、韓国と、なかなか厳しいグループFは23.5位、ベルギーとイングランドがいるグループGは25.75位、そして日本のグループHは24.5位だ。

 順位は目安でしかないが、グループCは、極端に平均を下げる下位のチームがなく、わりと差がないチームが集まっているということは言える。

 ディディエ・デシャン監督は、この抽選結果について「なんとも言えない。ただ最悪の結果は免れた。デンマークは、親善試合や予選でもおなじみの相手だが、ペルーとは80年代以来対戦していないし、オーストラリアもあまり対戦する機会のないコンフェデレーションのチームだ。彼らはイギリス系に近いスタイルだと想像している。これから対戦相手をよく研究してしっかり準備するよ」と話した。

 あまり馴染みがない相手、という懸念はあれど、「グループ勝ち抜けは可能」というニュアンスが、指揮官のコメントからは伝わってくる。

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