名波ジュビロ、「出来過ぎ」の2017年。34試合30失点、戦い方の統一で到達したリーグ最少失点

2017年12月22日(Fri)10時20分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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「セーフティゾーンが実はデンジャラスだったりする」

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磐田のディフェンスリーダー・大井健太郎【写真:Getty Images】

 チームの戦い方が確立されていく過程で、ある時期から見なくなった練習メニューがある。守備の構築、錬度が高まったことで行う必要がなくなったとも言える。名波監督は語る。

「フリーズゲームは5月くらいまでは相当やっていると思う。浸透されている速度がやっぱり去年とは雲泥の差で、去年は御殿場でのミニキャンプ(10月後半)でもそれをやらなきゃいけなかった。でも今年は6連勝以降にフリーズゲームをやったのは数回かな。そのうちの1回は(途中加入の)山田(大記)のためにやったようなもんだから」

 プレーごとに中断しながら選手の立ち位置を修正し、プレスのタイミングやかけ方を共有していく作業が今シーズンは随分と少なかった。一人ひとりがチームとしてやるべきことを実践しているからこそ、逐一レクチャーする必要がなくなった。理解が深まるにつれて、選手たちの危機察知能力もよりクリアに働くようになったという。名波監督が続ける。

「ここら辺がセーフティエリア、だというのが実はデンジャラスゾーンだったりする。その感度が良くなってきたかなと。そのセンサーでみんながすぐにスイッチが入るし、揃い始めているから失点が少ない」

 守備の要である大井は「いつもデンジャラスゾーンだと思って、ビビりながらやっていますよ」と冗談めかして笑ったが、危機感を絶やさず最終ラインを束ねた彼の存在が、ピンチを防ぐ、失点を減らすことに大きく貢献したのは明らかだ。

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