名波ジュビロ、「出来過ぎ」の2017年。34試合30失点、戦い方の統一で到達したリーグ最少失点

2017年12月22日(Fri)10時20分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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守備時に保たれた選手間の距離

 今シーズンからサックスブルーの一員となり、守備の安定に大きな役割を果たしたのが高橋祥平だ。けがのため出遅れたが、4月の復帰以降は主力として稼動した。

 この万能型DFは「守備での判断は絶対に間違えないようにと思っている。そこを間違えたら失点に繋がるので。球際とかもそうだし、ボールに対して一つの判断ミス、一つの油断だけでゴールまで持っていかれてしまうので、そういうところは絶対に間違えちゃいけない」と、センサーを切らさず高い集中力でシーズンを戦い抜いた。

 無闇に前から行かなくなったことで、選手間の守備時の距離は必然的に保たれた。攻め込まれるシーンはあっても対応できる。即ピンチに繋がっていた昨シーズンとの大きな違いだ。

「一番危ないところというのはペナ付近だけど、それ以前のところ、ハーフウェイラインくらいから始まっているわけで、そこで自分たちはチャレンジに行けている。そこを越えられたとしてもその後のカバーというところも、ラインの高さやみんなのポジショニングで補えている部分がすごくある。

 一度チャレンジするところで失敗しても、その次に取れればいいという考えもある。逆に1個目のハーフウェイライン付近の危なくないようで危ない場面で取れたらビッグチャンスになるし。そういったところの見極め、コミュニケーションはよく取れているのかなと」

 ウイングバックやサイドバックで活躍した宮崎智彦は、ボールにアプローチできるシチュエーションが明確になったと指摘する。仮にそこを抜けられたとしても、後ろに味方が控えているという信頼のもとでプレーできた、とも。安心感とも言い換えられるが、各エリアでしっかりと手を携えて守備を行えたことが失点減の一因ではないだろうか。

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