名波ジュビロ、「出来過ぎ」の2017年。34試合30失点、戦い方の統一で到達したリーグ最少失点

今季、ジュビロ磐田は6位でシーズンを終えた。34試合で失点はわずか『30』。リーグ最少を達成したことからもわかるように、躍進の一因として守備面の向上があったのは間違いない。チームとしての戦い方が統一され、ディフェンス陣とGKも質の高い働きを見せた。前年からのジャンプアップを果たしたが、この結果を選手・監督はどのように捉えているのだろうか。(取材・文:青木務)

2017年12月22日(Fri)10時20分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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「出来過ぎ」の成績。リーグ最少失点という勲章

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ジュビロ磐田の名波浩監督【写真:Getty Images】

 名波浩監督は、今シーズンを「出来過ぎ」と表現する。J1復帰初年度の2016年は最終節で残留を決めるなど苦しい1年だった。得点は37と伸び悩み、一方で50失点を喫している。得点を増やし、失点を減らす。2017年の目標を端的に記すとこうなる。

 果たして、サックスブルーは6位へ飛躍。対戦相手にとって侮れないチームへ変貌を遂げ、当初掲げた「得失点差±0」を軽やかに超えて見せた。新加入選手による好影響や既存選手のレベルアップ、それに伴う競争の激化はチーム力を引き上げた。

 抜擢された選手は活き活きとプレーし、3バックと4バックを併用しても戦い方がブレることがなかった。各々が磐田の一員であることを自覚し、集団の中で存在感を発揮しようとしたからこそ一枚岩となってシーズンを送ることができた。

 試合を重ねるごとに自信を深めていったチームは、リーグ最少失点という勲章を手にした。昨シーズンは前線からのプレスがことごとくはまらず、最終ラインの裏をひたすら破られた。ゴールマウスを守るのが名手・カミンスキーであっても、ノーチャンスの失点が多かった。

 だが、チームは規律ある戦いと粘り強さを発揮し、堅守を手にした。前年はどんなに粘っても及ばないシーンがあったが、その点が改善。むしろ常に自分たちの守備範囲内でプレーすることができ、カミンスキーの仕事も大幅に減少した。

 最少失点の要因は様々で、ピッチに立つ全員の力によるものだ。その中でディフェンスリーダー・大井健太郎を中心とした門番たちは、どんなことを考えながらシーズンを送ったのだろうか。そして、名波監督はどこに手応えを感じているのだろうか。

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