C・ロナウドとともに世界の頂点へ。ポルトガルの誇る多士済々のタレントと智将の化学反応【ロシアW杯全32チーム紹介】

6月14日に開幕する2018FIFAワールドカップロシア。グループリーグの組み合わせも決定し、本大会に向けて期待感は高まるばかりだ。4年に一度開催されるサッカーの祭典には各大陸予選を勝ち抜いた32チームが参加する。フットボールチャンネルでは、その全チームを紹介していきたい。今回はグループBのポルトガル代表を取り上げる。(文:河治良幸)

2018年01月25日(Thu)10時20分配信

シリーズ:ロシアW杯全32チーム紹介
text by 河治良幸 photo Getty Images
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欧州制覇の次に目指すは世界制覇

クリスティアーノ・ロナウド
クリスティアーノ・ロナウドはロシアの地で世界の頂点に立てるか【写真:Getty Images】

【ポルトガル代表】
FIFAランキング:3位(2017年12月)
監督:フェルナンド・サントス(2014年9月~)
最高成績:3位(1966年イングランド大会)
欧州予選グループB 1位通過

 ポルトガル代表は、決して高いとは言えなかった下馬評を覆しての欧州制覇から、さらなる進化をとげて悲願の世界制覇に挑む。ロシアワールドカップのプレ大会となった昨年コンフェデレーションズ杯は準決勝でチリ相手にPK戦で涙を呑んだが、2014年9月から指揮を執るフェルナンド・サントス監督が1年後に向け“現在地”を見極めるには非常に有意義な大会となった。

 ロシアワールドカップ欧州予選は初戦でいきなりスイス相手に敵地で0-2とつまずいたが、そこから9連勝。最終節ではスイスにリベンジを果たしての本大会出場を決めた。ポルトガルの強さを物語るのは32得点4失点という圧倒的な数字だ。フェロー諸島、アンドラという明らかな格下の国があったとはいえ、攻守のバランスが高いレベルで確立されていなければなし得ない記録だ。

 攻撃の中心を担うのは言わずとしれたクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)。昨年末に5度目のバロンドール受賞を達成した大エースは、ロシアの地で残された唯一にして最大のタイトルに挑む。もっとも現在のポルトガルは世界的なスーパースターに頼るだけのチームではない。とりわけ注目を集めるのが22歳のアンドレ・シウバ(ミラン)だ。国民が長く待ち望んだ正統派センターFWの“誕生”は世界制覇のためのラストピースになりうる。

 C・ロナウドとA・シウバ。この最強2トップに数多くのラストパスを供給し、時に自ら正確なシュートでゴールを狙うのがベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)である。23歳とは思えない視野の広さと落ち着きを備えながら、ドリブルで狭い局面を打開することもできる。彼ら3人の決め手を引き出すジョアン・モウチーニョ(モナコ)はワールドカップとEURO合わせて過去4大会を経験しており、攻守のオーガナイザーとして機能する。ベンチスタートの試合でも途中から流れを変える、引き締めるという両方の役割をこなせる存在であり、上位進出のためには欠かせない支柱の1人だ。

 F・サントス監督は複数のシステムを使い分けるタイプの監督だが、C・ロナウドのゴール前での働き以外の負担を減らし、A・シウバの前線での存在感を高めるため、ロシアワールドカップに向けては2トップが固定的に採用されそうだ。その中でも[4-3-1-2]と[4-4-2]が選択肢となるが、J・モウチーニョが攻守で効果的に絡める[4-3-1-2]がメインになるかもしれない。

 アンカーのウィリアム・カルバーリョ(スポルティングCP)、インサイドハーフのB・シウバとジョアン・マリオ(インテル)は柔軟にバランスを取りながらパスをつなぎ、2トップに良質なボールを送り届ける。

 最終ラインは百戦錬磨のペペ(ベシクタシュ)とジョゼ・フォンテ(ウェストハム)がセンターバックでコンビを組み、ブルーノ・アウベス(レンジャーズ)が3番手として控える。いずれも30代半ばとなるベテランだが、アクシデントさえなければロシアワールドカップでもチームの後方を力強く構える存在として重宝されそうだ。

 さらにビルドアップから攻め上がってのクロスまで幅広く攻撃に絡む右のセドリック(サウサンプトン)と左のラファエウ・ゲレイロ(ボルシア・ドルトムント)という両サイドバック、万能型のGKとして定評のあるルイ・パトリシオ(スポルティングCP)が“名傍役”として勝利を支える。穴らしい穴の見当たらない布陣が構築されている。

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