横浜FM仲川輝人、大卒4年目の覚悟。2年連続の期限付き移籍から復帰、その真意

2018年01月30日(Tue)10時46分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images, Wataru Funaki
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2年連続で夏に移籍。後悔はないが…

仲川輝人
マリノスでの公式戦デビューは2015年の天皇杯2回戦。負傷から11ヶ月ぶりに復帰を果たした【写真:Getty Images】

 まだJリーグクラブへの加入が正式に発表されていない状況での負傷で、その後のキャリアに暗雲が立ち込めた。それでも2014年10月28日、横浜FMが仲川の2015年シーズンからの加入内定を発表する。そうして無事にプロ入りが決まった。

 とはいえ先述した重傷もあり、復帰まで確実に半年以上かかる状況。2015年に入っても、チームの全体練習から離れて1人でマリノスタウンのピッチをランニングする仲川の姿があった。結局、横浜FMでの公式戦デビューは2015年9月6日の天皇杯2回戦・MIOびわこ滋賀戦。悪夢の負傷から11ヶ月の時を経て復活を印象づけた。

 その後11月に右ひざ外側半月板の手術を行ったこともあって、最終的にプロ1年目のリーグ戦出場は2試合、復帰戦になった天皇杯も合わせて公式戦3試合の出場にとどまった。

 捲土重来を期して迎えた2016年も壁にぶち当たる。選手層の厚い前線で定位置を掴むに至らず、前半戦でリーグ戦4試合の途中出場にとどまり、出場機会を求めてJ2のFC町田ゼルビアへ育成型期限付き移籍を決断した。

 町田では12試合に出場して3ゴールを挙げる。先発でコンスタントに出場を重ねて復活を印象づけた。そして改めて2017年は横浜FMに復帰し、ポジション争いに挑む。だがウーゴ・ヴィエイラや伊藤翔、富樫敬真といった選手たちとの競争で後塵を拝しJ1での出場がないまま、7月にJ2のアビスパ福岡に期限付き移籍した。

 今季はプロ4年目。J1での出場はいまだ6試合。それでも横浜FMへの復帰を選んだのは何故なのか。

「自分がマリノスで1年間しっかり戦えていないという気持ちが一番強いですね。夏までに出場機会を得るために(期限付き)移籍を繰り返していたことを後悔しているというわけではないですけど、マリノスでしっかり1年間戦えていないという気持ちがあったので、帰ってきました」

 2年連続でJ2への武者修行。その前の1年はほとんどを負傷で棒に振った。まだ横浜FMの選手として1年間戦い抜いたことがない。その悔しさが、4年目のシーズンを自分の立場が確約されていない場所に身を置くことを決断させた。

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