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広島加入のタイ代表FWティーラシン「結果を残す自信はある」。移籍前最後の試合で決意

text by 編集部 photo by Getty Images

ティーラシン
ムアントン・ユナイテッドのティーラシン【写真:Getty Images】

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)予選の東地区プレーオフが30日に行われ、柏レイソルがタイのムアントン・ユナイテッドを3-0で下して来月開幕の本戦出場權を獲得した。

 敗れたムアントン・ユナイテッドには、2月からJリーグでプレーする選手が2人いた。そのうちの1人、チームのエースストライカーにしてタイ代表の英雄的存在であるFWティーラシンは「やっぱり負けてしまって残念。ここには勝つために来たけれど、柏は強く、クオリティの高いチームだった」と、敗戦を悔やみつつ力の差があったことを認めた。

 ティーラシンはこの後、サンフレッチェ広島に加入することが決まっている。イングランドのマンチェスター・シティやスイスのグラスホッパー、スペインのアルメリアなどでのプレー経験も持つ29歳は「(僕の力とJリーグのレベルには)まだまだ大きな差があると思う」とも語る。

 柏との対戦を受けて「パスひとつとってもスピードがあるし、技術のクオリティは非常に高い」とJリーグクラブの実力を分析。そして「僕にとってJリーグでの挑戦は大きな意味を持つ。Jリーグのピッチでプレーするために、全てを捧げてハードワークしたいと思っている」と、新たな挑戦への決意を語った。

 ムアントン・ユナイテッドのトチワタン・シーバーン監督も「日本の技術などを勉強して、2人にはもっとうまくなってほしい。彼らがうまくなればタイにもいい影響があると思う」とティーラシンやヴィッセル神戸加入が決まっているDFティーラトンにエールを送っていた。

「何ゴール決められるかはわからないけど、もちろん結果を残す自信はあるよ」

 まもなくJリーガーになるティーラシンは、ムアントンでの最後の試合で勝利をもたらせなかったことに悔しさをにじませつつも、最後は笑顔で取材エリアをあとにした。柏戦でも随所に個人能力の高さを見せていたタイ代表の絶対エースは、J1でどれほどのインパクトを残せるか。期待は膨らむばかりだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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