湘南ベルマーレに加入したアレン・ステバノビッチ【写真:Getty Images】
今季J1の舞台に復帰した湘南ベルマーレの新ストライカーとして期待されるアレン・ステバノビッチ。プロデビューを果たしたのは2009年、インテル所属時だった。
インテルでは公式戦1試合の出場にとどまり、2010/11シーズンより所属したトリノでは在籍中に期限付き移籍を繰り返しながら、退団する2014/15シーズンまでで公式戦60試合以上に出場し5ゴールという成績を残している。
2012年にはセルビア代表入りも果たし、2014年ブラジルワールドカップ欧州予選などでメンバー入り。2015年よりセルビアの名門パルチザン・ベオグラードに加入すると、2016/17シーズンには同クラブのリーグ優勝、カップ戦優勝の2冠達成に大きく貢献した。
プレースタイルは素早いカウンターを仕掛ける「湘南スタイル」に合っていると言えそうだ。味方がボールを奪うと素早く切り替えて前線に飛び出し、相手DFラインを奥深くまで下げさせることができる。ボールを持てば鋭いドリブルで相手陣を切り裂くことも可能だ。
こぼれ球に対する反応が速く、ゴールへの執念は強い。180cmとそれほど高身長ではないが、跳躍力があり難しいクロスボールにもうまく合わせることができる。
近年、湘南のフォーメーションは主に3-4-2-1だった。今季もそれを踏襲するのであれば、27歳のセルビア人FWは2シャドーの一角か1トップに入るだろう。
場合によってはサイドでの起用も可能かもしれないが、守備での貢献度が高いタイプではないため、多少のリスクがありそうだ。
昨季のチーム得点王だったジネイをヴァンフォーレ甲府に放出した湘南。ステバノビッチには新ストライカーとして大きな期待がかかるが、どこまで貢献できるだろうか。
(データ提供:Wyscout)
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