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好調維持する“デュッセルドルフコンビ”、代表選出の主な理由は「得点」にあり

text by 編集部 photo by Getty Images

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デュッセルドルフで活躍中のMF宇佐美貴史(左)とMF原口元気(右)【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は15日、今月ベルギーで行われるマリ代表とウクライナ代表との親善試合に臨む日本代表メンバーを発表した。

 ロシアW杯本大会に向け大事なアピールの場となるこのベルギー遠征で、ドイツ2部のクラブから2人の選手が代表に召集された。デュッセルドルフのMF宇佐美貴史とMF原口元気だ。

 両者はクラブへの加入時期こそ違うが、それぞれ1部のアウクスブルク、ヘルタ・ベルリンで出場機会を得られず2部へ渡ったという点では共通している。宇佐美に関しては、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「ある時期はチームから干される状況でした」と語ったように、一つ下のカテゴリーでさえも出番が回って来ないという状況が前半戦は続いていた。

 しかし、原口が加入した冬の移籍市場を境に両選手のパフォーマンスは改善された。宇佐美は第23節のフュルト戦から4試合連続でゴールを挙げており、一方原口は干されたヘルタ時代とは打って変わってコンスタントに出場機会を確保し、得点に繋がる活躍を見せている。

 ハリルホジッチ監督も「2人は同じクラブでやっている。ここ最近の試合宇佐美はしっかり点を取って伸びている状態だと思います。原口も同じです」と好調維持する2人の選手を評価している。

 攻撃的なポジションの選手の選考に関しては「得点を取る、取らせるということが基準となる」とハリルホジッチ監督は語ったが、これがまさに今回スペインのエイバルで活躍中のMF乾貴士がはずれてドイツ2部の2人がメンバー入りした主な理由かもしれない。

 また指揮官は「1年前に信頼した選手をそのままにするのではなく、現在良い選手を選択しなければならない」と評価基準を明確にしている。デュッセルドルフの2人はこの条件にあてはまるが、裏を返せば今後も継続した活躍をしなければならないことも意味している。

 まずはこのベルギーでの2戦、ドイツで活躍する宇佐美と原口はクラブでの好調を代表でも見せていきたいところだろう。

【了】

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