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CLの常連だったクラブが2部降格の危機。ビエルサ招聘も狂った歯車…出口見えぬ悪循環

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

リールは復調の兆しを見つけられるか?

 いずれにしても、サポーターがピッチに乱入して選手にまで暴力を振るうというのは言語道断だ。大多数の善良なサポーターにとっても、クラブのイメージを悪くするだけの迷惑行為でしかない。

 実際には、押し寄せたサポーターよりも、止めに入ったセキュリティのほうが乱暴だったと間近で遭遇した一部の選手は証言しているが、この日のゴールゲッターのニコラ・ペペは足蹴りを食らったというし、若い選手はこの出来事に精神的なショックを受けているという。

 ラジオ番組では元フランス代表のフランク・ルブフが「選手たちは手を取り合ってストをすべきだ!スタジアムの安全が守られるよう組合に訴えるべき!」と発言していた。

 12月からは、長年サンテティエンヌを率いたクリストフ・ゴルティエが正式に指揮官に就任した。

 それに何度か見た試合でも、それほど力のないチームではなかった。むしろうまく回れば好結果を出せそうな力はあるように見えたから、どうせ暴れるなら、辣腕監督のもと、試合の中で思い切り発奮してほしい。

(取材・文:小川由紀子【フランス】)

【了】

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