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本田、挑戦の歴史に悔いなし「常に真逆をいってきた」

text by 編集部 photo by Getty Images

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本田圭佑の挑戦はこれからも続【写真:Getty Images】

 日本代表は21日、マリ代表戦、ウクライナ代表戦に向けて練習を行った。

 ハリルジャパンで本田圭佑は、右ウイングが主戦場だ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はこのポジションの選手に得点を求めている。本田は「まだ全く描いてない」と、イメージはこれから膨らませていくようだが、こうも語る。

「代表は基本的に時間がないじゃないですか。それはもうわかりきっているという意味で、3日でも4日でも十分あるって考え方はできるんで。あと、マリとウクライナがどういう風に来るかっていうことも踏まえてこれからですよ。でもそこは当然ながら描かないと。まずは描かないと本番では確実に点は取れないなと思ってます」

 2010年南アフリカワールドカップでは1トップとして活躍し、その後はトップ下でチームをけん引。ハリルジャパンではアタッカーとしてプレーする。求められることを高次元でこなしてきた本田は、「『ここをやりたい』ってこだわりはありつつも、プレースタイルはプロになってから1年たりとも固定した覚えなんて一度もない」と話す。さらに、こう続けた。

「晩年の選手がこれだけ個に集中し始めている、頭のイカれた選手も今までたぶんいない。日本だけじゃなくて、世界的に見ても。だからまあ面白いですよ。僕としてはサッカー人生後も全てを踏まえたうえでの挑戦がすでにつねに始まっている認識なんで、満足せずに。

 じゃあ、足は遅いけど、一対一にもっと成長を促していくスタイル。そんな10年間を歩んできた気もするんで。本来であればもうちょっとボランチでさばくような、ピルロみたいなのを目指せよみたいな感じなんですけど、常に真逆をいってきたって意味では後悔はない。改めて面白い挑戦をしてきたなと思ってるし、もっと面白い挑戦をせなあかんなと今は思ってます」

 本田の挑戦はこれからも続く。今回の2連戦ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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