フットボールチャンネル

中澤佑二、横浜FMに勝ち点1もたらす同点ヘッド弾「練習通りの形。逆転したかった」

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

中澤佑二
中澤佑二のボンバーヘッド炸裂。横浜FMに勝ち点1をもたらす同点ゴールを奪った【写真:Getty Images for DAZN】

 明治安田生命J1リーグ第6節が8日に行われ、横浜F・マリノスと川崎フロンターレによる「神奈川ダービー」は1-1のドローに終わった。

 前半は完全に川崎Fに主導権を握られ、後半に入って58分にMF家長昭博のゴールも決まった。それでも横浜FMが勝ち点1を確保できたのは、キャプテンのDF中澤佑二が失点の3分後に同点ゴールを奪ったからである。

 MFユン・イルロクが蹴った右コーナーキックに、中澤が飛び込んで頭で合わせる。ヘディングシュートは相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。この時、横浜FMの選手たちはボールに対して近いサイド、中央、遠いサイドと3つのエリアに分かれて固まっており、中澤が走り込んだ中央のゾーンは、フリーでフィニッシュできるよう大きなスペースが作られていた。

 このセットプレーからの今季初得点は「練習の形だった」と中澤は明かす。「相手に運よく当たったのでラッキーもあったと思う」とも述べたが、「いいボールが来たので決めなきゃとも思いました」と自らの得点シーンを振り返った。

 その後、運動量が落ち始めた川崎Fに対し、横浜FMは攻勢を強めながら追加点は奪えず。中澤は「いい形で点が取れたので逆転したかったですけどね。勝ちたかったですけど、フロンターレが強かった」と、昨季のJ1優勝チームの実力を素直に認めた。

 特に前半は川崎Fに完全に主導権を握られ、立て続けにピンチを迎えた。中澤は「マリノスの良さを消そうとしていました」と相手の印象を語る。それでも前半45分間は無失点で切り抜けた。「サッカーをわかっている選手がいっぱいいる」チームの猛攻に耐え切れたことが「デカかった」と、トリコロールのキャプテンは分析した。

「崩された部分はいっぱいありましたけど、ゼロで抑えたというか、ゼロで終えることができたのは非常に大きかったですね。あれで1点を先に取られてしまうと、後半も厳しかったと思う」

 これまではボールポゼッションで上回られることがほとんどなかったが、川崎F戦は厳しい時間が続いた。中澤が認識する課題は、そうした状況下で様々な戦い方を攻守にわたって使い分けること。試合の流れを支配するために、ボールを握る意識を常に持ちながらも臨機応変に対応する「次のステップにいっている段階」と分析した。

 次の試合は、中2日でアウェイのサンフレッチェ広島戦となる。昨年度の王者に続き、立ち向かう相手は現在リーグ無敗で首位に立つ強敵。中澤は好調な広島戦に向けて「(相手は)たぶん自信を持ってやってくると思う。中2日で、ものすごく自分たちを試されるゲーム。アグレッシブにいきますけれども、どこかでペースを考えなくてはいけない時も出てくる。それは流れを見ながらコントロールできれば」と、川崎F戦で出た課題を乗り越えるため、早くも頭を次の試合に切り替えていた。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!