ハリル、失敗の要因は“オシムとの違い”。拘りすぎた欧州化、「日本人」を理解せず【宮澤ミシェルの独り言】

2018年04月12日(Thu)10時20分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Junichi Ebisawa , Getty Images
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オシムとの決定的な違い

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ハリルホジッチ氏とオシム氏の違いとは【写真:Getty Images】

 ハリルホジッチさんが日本を勝たせたいと思っていたのは間違いない。でも、選手にプレッシャーをかけすぎたなとも感じる。何というか、まだ有名になりたい欲があるから、監督だけが突っ走っちゃうような。『こんな試合しかできなくて、俺はもうヨーロッパで指導できないな』とか。そういうことを考えちゃうのかなと。

 彼は、日本代表でヨーロッパのサッカーを作ろうとしていたんだと思う。(イビツァ・)オシムさんと決定的に違うのはそこで、オシムさんは「日本人じゃなきゃダメだ」とずっと言ってきたんだ。ハートの部分まで、ということ。「ジェフの選手には、走って走って走りまくって、それでもついてこられる。そのメンタリティが日本人にはあるはずだ」と言うんだよね。そういうサッカーを作ろうとしていた。他の国のコピーじゃなくてね。一方でハリルホジッチさんは、日本人の気質とか、深い部分までは理解しきれなかったんだじゃないかな。

 ハリルホジッチさんがやってきたことが悪いわけじゃない。でも、コピーではダメだと僕は思うんだ。コピーからはアイディアや自主性っていうのはあまり出てこない。やっぱりオシムさんが打ち立てたサッカー。あれが我々日本人に合っているんだということを、意識の中に叩き込んでくれた。オシムさんに関しては気持ちいいんだよね。あのサッカーは気持ちいいよ。あれでできるんだったらやりたい、と思わせるサッカーだったから。

 やっぱり日本って、細かいことが欲しいんだよ。プルアウェイ、チャレンジ&カバー、フラット3、デュエル・・・色々と流行ったけど、キーワードが欲しいんだよね。

 僕の友人がスペインから帰ってきて、日本の指導者研修をS級ライセンスまで受けたことがあった。向こうのライセンスも持っているんだけど、こっちでも受講したんだ。すると彼は『細かいな、この国』って言ったんだ。だけど、『そのかわり戦術のことが少ないな』って。

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